2015年統一地方選挙結果について№2そして大阪都構想住民投票

 今回の統一地方選挙では、皆さんのご支援に心から感謝いたします。また、急な呼びかけにもかかわらず、拡大会議が大勢のご参加を得て、率直にご指摘いただきましたことについては、私のこの上のない喜びです。ありがとうございました。拡大会議でいただいたご意見に私のお答えも含め手書き直させていただいたものを改めて投稿させていただきます。
 重複の部分もありますので、後半の追記の部分だけでもお読みいただければ幸甚です。

 明日はいよいよ大阪市5分割の賛否を問う住民投票の投票日です。大阪都構想は、憲法8章の地方自治の規定をないがしろにし、中央集権ですすめられてきたこれまでの日本の政治をさらにないがしろにし、市町村行政の独自性を軽視し、都道府県集権政治から道州制集権政治に持っていこうとする危険な動きです。
 そしてこれは、大都市で住民投票をした場合、どのような戦略が有効なのかという憲法改悪投票のプレ投票の意味合いも持っています。私の望むのは、投票率が大きく上がって「反対」が圧倒的に勝利することです。
 庶民は生活苦にあえいでいる。これに何ら対策を取ろうとせず、「戦争を出来る国」、「戦争をする国に」日本を作り替えようっとする大きな流れに抵抗する第一歩でもります。

 

  2015年4月26日執行高槻市議会議員選挙結果について

1.私たちは99年選挙で6,560票、03年選挙で4,817票(小西2,558、森田2,259)、07年選挙で3,390票、11年選挙で2,339票で議席を得ましたが、今回15年選挙は2,039票と300票を減らして37位に終わり、4期16年間に渡って守り続けてきた高槻市議会の貴重な1議席を失うに至りました。

2.候補者として、両守る会のご推薦をいただき、励ます会、選挙事務所ボランティアほか、前回選挙よりも多くの方々、新しくご参加いただいた方々の熱烈で献身的なご支援を得ながら、当選に結びつけることが出来なかったことについて、候補者として深くお詫び致します。

3.お一人おひとりが候補の必勝めざし、最後の最後まで闘っていただいたことに心から感謝致します。「新しく参加していただいた方の幅広い活動」、「候補と一緒に寒風の中、小雨の中、日差しのきつい中でのご挨拶」、「候補をのせて運転しながらの知人宅への支持訴え」、「身体がご不自由な方の、これまでより一回りも二回りも広い方々に支持を訴えての紹介カード拡大」、「ええぃ、思い切ってこの人もととのご支持依頼」、「ビラやパンフ、『市政革新』のポスティングや街頭配布」、「早朝から駅頭でのご挨拶へのご参加」、「街頭宣伝への参加」、「選挙事務所での電話作戦」、「ご夫婦、家族でささえながらのご活動」、「懇談会や集会へのご参加と参加のご依頼、場所提供」、「守る会の行事での候補の紹介」、「候補のポスター掲示掲示の依頼」、「コンピュータ入力作業」、「地図上の点うち作業」、「炊き出しの計画と参加」、「選挙はがきの宛名書き」、「事務所当番」、「選挙カーの運転、ウグイスや旗を持っての宣伝戦」、「1票獲得のため、ご不自由な身体をおしての投票」、「お身体のご不自由な方の投票所までのご案内」などなど数えあげれば切りがありません。特に今回の選挙の特徴は、初めて選挙運動に参加をしていただいたという方々が多かったことで、こうした方々には本当に感謝の気持ちで一杯です。「悔しい、涙が出た」、「固く手を取り合って、残念でした」との声に接すると、このご期待に添えなかったことが一番私には悔やまれ、その想いは日々強まってきます。

4.さらに、今回の教訓として、前回のように、候補が「留守宅を訪ねて何回も訪問した」、「東海道線以北地域を全地域まわった」、「守る会のボランティア活動、サークルで支持をお願いした」ということが出来ずに終わったこと、「おとなしすぎる」、「勝利をもぎ取るという気迫がない」、「心に訴えるものがない」、「声が小さい」、「スピーカーの音量が低い」、「政策よりももっと名前を覚えていただく連呼を」というご批判のほか、「ご自分や親族の方のほかに知人の紹介をしてもらった」という経験が少なかったとともに、「オルグ団の不足と名簿の絶対数不足の中で勝利への確信が持てない」とのご指摘もいただきました。この他、前回より6ヶ月あまり取り組みが遅れたことや、高齢者や障がいのある方の選挙権をどのようにして守っていくのかも課題になりました。さらに、「職員の協力が少なかったのではないか」、「無所属が強調されすぎたのではないか」、「京都市職員の経歴はマイナスで、別の表現方法があったのではないか」とのご指摘、具体的に紹介カード集めに行った方々からは、「選挙に無関心な人が多い」、「私は選挙に行かないと言われた」、「自分で決めると突っぱねられた」、「選挙どころではないと言われた」、「お越しいただく筋合いはないと言われた」などのお声も頂戴しています。特に、「選挙どころではない」と言うお言葉に接したのは私自身であり、とっさのことで返す言葉が見当たりませんでした。しかし、これほど深く考えさせる言葉はなく、今の政治は私たちの生活をそれほどまでに脅かしているとの想いを強くしました。

5.今回の選挙のある地区の票読み結果で、前回比86%にとどまったことが物語っているように、全体でも前回得票比で87%しか票が得られなかった事実は重いものがあります。結果的に見れば、前回票である2339票に31票上乗せすれば、最下位当選が出来たのです。私自身今回の選挙を下位当選が2500〜3000票の大接戦と認識していました。今回の選挙で維新がこれだけ上位を独占し、26000票と投票総数の20%たらずを獲得し、最低得票数がこんなに下がるとは想像もしていませんでした。昨年の総選挙で自民、維新で10万余票を獲得したこと、彼ら、特に維新の組織性を甘く見すぎていました。もう一度各地区の票読み結果の分析を進め、どの層で、何が起こったのかを見極めていく必要がありますし、二木候補が752票を減らし、私が300票減らし、高木候補が36票と微増した分析もしなければなりません。

6.私自身、今回の選挙で、①くらしと経済、②いのちと戦争反対、③エネルギーと原発反対、④地方自治破壊と橋下大阪都構想、⑤日本国憲法改悪で戦争への道か、地方からこの国の政治をみんなの手で変えるのかと、時代の争点を的確に捉え、4年間で出来たことと出来なかったことの総括文書も事務所におき、富田団地だけではありましたが、全戸配付しました。特に私自身が暴走する国政の動きに注目するあまり、地域活動の細かな分析、自らの地域での力量、支持組織内での自らの力量を正確に分析し、対応していくことが出来ませんでした。

7.正しいことを訴えていれば理解してもらえる、そんな甘い想いもあったように思います。一番の反省点です。その正しいと私が思っていることを、もっともっと相手の立場に立って理解していただけるように訴える力、情感にまで訴える力も足りませんでした。ただ、投票いただいた2039人の方、今回応援していただいた方々にはその想いはお伝えすることが出来たのではないかとこれだけは自負していますが如何でしょうか。

8.私たちは国会両院の議席で大きく後退し、高槻市議会でも大政翼賛政治を許してしまいかねない状況に追い込まれるなど敵に大きく攻め込まれてしまいました。しかし、これからも闘いは続けなければなりません。闘わなければ生きていけない時代に立ち至っているからです。子や孫たちに豊かな将来を残せないからです。私たちは2039人の砦で孤塁を守りながら、他の地域で孤塁を守っている仲間と連携しながら、勝利のための明日の闘いを準備していきたいと思います。

9.この4年間、市議会議員としての市議会での活動。暴走する安倍政権に反対する各分野の活動、個別に寄せられる深刻な生活相談とその解決などに精一杯で、どうしても「両守る会」の地道な日常の活動に参加させていただく機会が減ってしまったことも大きな敗因の一つと考えています。両守る会のご推薦をいただきながら、特に富田健康を守る会においては、議員の任期途中で就任した会長として、会の運営全てに目を行き渡らせることが出来ず、その職責を全うしきれなかったことを深く反省しています。

10.そんな中でも、励ます会の皆さん、両守る会の皆さん、地域の皆さん、そして多くの仲間の皆さん、富田町病院小西先生、うえだ下田部病院下田部病院植田先生、徳本先生、白川クリニック白川先生、老人保健施設「ふれあい」角谷先生、そして原発反対運動の先頭に立っておられる水戸先生の各位に今回の選挙でご支援いただきましたことに深く感謝いたします。

11.これからも、両守る会の一会員として、また、この4年間の様々な活動でご一緒させていただいた方々とともに、「いのち第一 福祉は権利」、「原発反対 憲法を守る」、「格差、貧困、差別、人権侵害を許さない」、「戦争反対 平和を守る」という4つの旗を掲げて、額に汗して働く方々、働いて来られた方々、家事労働で家族を支えてこられた方々、そして、その子どもたちが、少しでも幸せに暮らしていける世の中の実現をめざし、私たちを理論的に支えていただける方々、財政的にささえていただける方々とともに奮闘してまいりたいと思います。

12.そしてこの「戦後最大の危機」と言われているこの時期に、皆さんとともに有効な闘いを築きあげていきたいと考えています。この闘いは豊かな地域を築きあげる闘いでもあります。1人ひとりの抱えている問題をみんなで解決していく闘いでもあります。それには、守る会活動、医療・介護・福祉のあり方についてなど全ての活動についての細部にわたる点検と総括が必要です。

13.皆さんとともに、活動全般についてどこに問題があり、何が求められているのか。有効な闘いを組織していくその方法論についてしっかりとこれからも話し合いを続けさせていただきたいと考えています。ご支援本当にありがとうございました。

 2015年5月11日
  和田たかお

追記
附1.5月7日に計画し、11日実施という急なご案内にもかかわらず、30名近い方々にご参加いただきました。本当に私は幸せ者であるし、ご期待にそう結果が出せなかったことが申し訳ないし、初めての「敗北」の中での皆さんの率直な意見表明に感動し、改めて力をかき立てていただきました。

附2.反省会では、「若い力をもっと活用すべき」、「もっと細かな地域政策が必要」、「原発・安倍批判の後の政治の道筋をもっと示すべき」、「隣人への一声運動をもう少しした方がよかった」、「候補は前回の選挙当選日が選挙の準備日であるという自覚を持ってほしい」、「ポイントを絞った訴えが必要」、「地域要求をまとめ(例えばバス路線の変更)実現していく努力が足りなかった」、「行事参加などの日常活動が足りなかった」、「候補は頑固すぎる、もっと有権者の感性に訴える必要」、「選挙結果で税金の無駄遣いが行われるのは忍びない」、「訪問活動の中でご近所の空家の多さを痛感した」、「正直、真面目、誠実はいいが、したたかさに足りなかった」、「高齢有権者への社会的配慮の必要性」、「翌日、残念の電話、心配の電話、涙の声が相次いだ」、「選挙はきれいなものではないということを知るべき」、「国政の課題よりも市政の争点を明確にすべき」「候補の名前より、ほかの候補の名前をすり込まれてしまった」等々ご意見をいただきました。

附3.確かに、選挙カーでは、連呼よりも「5つの基本的考え方」や自身の政策の訴えに費やした時間が多かったように思います。公選法では、「選挙カーを走らせての演説は不可、連呼は可」と、私にすれば矛盾した規定を設けています。しかし、名前だけの連呼は、私には選挙活動の本質からして出来ませんでした。スローガン的ではあっても短く政策を語ることの必要性、選挙というものはあくまでも政策選挙であり、名前を記憶していただくものではありません。ましてや4年に1回のお祭りでは絶対にありません。私の場合は2期目ですから、1期目のお約束の何が出来て何が出来なかったのかを知っていただくこと、出来なかったことについて何が足りなかったのか、「制度上の問題でどうしようもなかったのか」、「私の資質に問題があったのか」、「運動構築のどこかに間違いがあったのか」、「どうすれば出来る可能性が開けるのか」をお知らせすること、「今」という時代の危険性を強く訴え、声なき声を1票に託していただきたいたいという想いが強くありました。この選挙観は絶対に譲れませんでした。

附4.「市政」と「国政」については、私の市議会での活動は、ほとんどが「順法闘争」という形態を取りました。日本国は法治国家ですから、日本国憲法、法律、国際法、条例、規則、都市宣言の観点から見て、そして不本意ではありますが、各省、特に厚生労働省から出てくる「国通知」、「事務連絡」から見て、高槻市で行われている行政が、それに違反して、勝手なローカルルールを経験的に作って恣意的に運用している。それを批判して、その転換を求めるというものがほとんどでした。国政を批判しながら、「順法闘争」を行うという、一見すると矛盾した行動を皆さんに説明することは、大変難しいことであることはご理解いただきたいと思います。

附5.「人の言うことを聞かない、頑固である」との指摘もいただきました。ただ、一言弁解させていただくなら、私は「優しさ」を持っているからこそ「頑固」であり、これがなければ、最初から市議会議員に立候補はしていなかったことだけはご理解いただきたいと思います。

附6.最後に、改めて皆さんのご期待に添えなかったことをお詫びし、今後も「額に汗して働く方」、「働いてこられた方」、「これを家事労働でささえてこられた方」、さらには、本文で抜け落ちていた「働く権利の行使を阻まれた方」とともに、これからも闘っていくことをお誓いして結びとさせていただきます。ありがとうございました。

附7.なお、2015年和田たかおを励ます会総会は6月下旬を予定しております。

  2015年5月12日
                         和田たかお

2015年統一地方選挙結果について

 2039人という多くの方々からの暖かいご支援を賜りながら、そのご支援を当選に結びつけることが出来なかったことをまず最初に深くお詫びも申し上げます。

 もっと、早くご挨拶すべきでしたが、「和田たかおを励ます会」幹事の皆さんのご意見も賜りたいと考え、5月7日に会議を開き、5月11日に拡大会議を開くこととなりました。

 以下は5月7日の幹事会で概ね了承された骨子に、当日のみなさん方の討議をふまえ、大幅に加筆したもので、5月11日の拡大会議に提出予定の未定稿の文書です。


   2015年4月26日執行高槻市議会議員選挙結果について

1.私たちは99年選挙で6,560票、03年選挙で4,817票(小西2,558、森田2,259)、07年選挙で3,390票、11年選挙で2,339票で議席を得ましたが、今回15年選挙は2,039票と300票を減らして37位に終わり、4期16年間に渡って守り続けてきた高槻市議会の貴重な1議席を失うに至りました。

2.候補者として、両守る会のご推薦をいただき、励ます会、選挙事務所ボランティアほか、前回選挙よりも多くの方々、新しくご参加いただいた方々の熱烈で献身的なご支援を得ながら、当選に結びつけることが出来なかったことについて、候補者として深くお詫び致します。

3.お一人おひとりが候補の必勝めざし、最後の最後まで闘っていただいたことに心から感謝致します。「新しく参加していただいた方の幅広い活動」、「候補と一緒に寒風の中、小雨の中、日差しのきつい中でのご挨拶」、「候補をのせて運転しながらの知人宅への支持訴え」、「身体がご不自由な方の、これまでより一回りも二回りも広い方々に支持を訴えて紹介カード拡大」、「ええぃ、思い切ってこの人もととのご支持依頼」、「ビラやパンフ、『市政革新』のポスティングや街頭配布」、「早朝から駅頭でのご挨拶へのご参加」、「街頭宣伝に参加」、「選挙事務所での電話作戦」、「ご夫婦、家族でささえながらのご活動」「懇談会や集会へのご参加と参加のご依頼、場所提供」、「守る会の行事での候補の紹介」、「候補のポスター掲示掲示の依頼」、「コンピュータ入力作業」、「地図上の点うち作業」、「炊き出しの計画と参加」、「選挙はがきの宛名書き」、「事務所当番」、「選挙カーの運転、ウグイスや旗を持っての宣伝戦」、「1票獲得のため、ご不自由な身体をおしての投票」、「お身体のご不自由な方の投票所までのご案内」などなど数えあげれば切りがありません。特に今回の選挙の特徴は、初めて選挙活動をしていただいたという方々が多かったことで、こうした方々には本当に感謝の気持ちで一杯です。「悔しい、涙が出た」、「固く手を取り合って、残念でした」との声に接すると、このご期待に添えなかったことが一番私には悔やまれ、その思いは日々強まってきます。

4.さらに、今回の教訓として、前回のように、候補が「留守宅を訪ねて何回も訪問した」、「東海道線以北地域を全地域まわった」、「守る会のボランティア活動、サークルで支持をお願いした」ということが出来ずに終わったこと、「おとなしすぎる」、「勝利をもぎ取るという気迫がない」、「心に訴えるものがない」というご批判のほか、「ご自分や親族の方のほかに知人の紹介をしてもらった」という経験が少なかったとともに、「オルグ団の不足と名簿の絶対数不足の中で勝利への確信が持てない」とのご指摘もいただきました。この他、前回より6ヶ月あまり取り組みが遅れたことや高齢者や障がいのある方の選挙権をどのようにして守っていくのかも課題になりました。さらに、「職員の協力が少なかったのではないか」、「無所属が強調されすぎたのではないか」、「京都市職員の経歴はマイナスで、別の表現方法があったのではないか」とのご指摘、具体的に紹介カード集めに行った方々からは、「選挙に無関心な人が多い」、「私は選挙に行かないと言われた」、「自分で決めると突っぱねられた」、「選挙どころではない」などのお声も頂戴しています。

5.今回の選挙のある地区の票読み結果で、前回比86%にとどまったことが物語っているように、全体でも前回得票比で87%しか票が得られなかった事実は重いものがあります。結果的に見れば、前回票である2339票に31票上乗せすれば、最下位当選が出来たのです。私自身今回の選挙を2500〜3000の大接戦と認識していましたから、今回の選挙で維新がこれだけ上位を独占し、26000票と投票総数の20%たらずを獲得するとは想像もしていませんでした。昨年の総選挙で自民、維新で10万余票を獲得したこと、彼ら、特に維新の組織性を甘く見すぎていました。もう一度各地区の票読み結果の分析を進め、どの層で、何が起こったのかを見極めていく必要がありますし、二木候補が752票を減らし、私が300票減らし、高木候補が36票と微増した分析もしなければなりません。

6.私自身、今回の選挙で、①くらしと経済、②いのちと戦争反対、③エネルギーと原発反対、④地方自治破壊と橋下大阪都構想、⑤日本国憲法改悪で戦争への道か、地方からこの国の政治をみんなの手で変えるのかと、時代の争点を的確に捉え、4年間で出来たことと出来なかったことの総括文書も事務所におき、富田団地だけではありましたが、全戸配付しました。特に私自身が暴走する国政の動きに注目するあまり、地域活動の細かな分析、自らの地域での力量、支持組織内での自らの力量を正確に分析し、対応していくことが出来ませんでした。

7.正しいことを訴えていれば理解してもらえる、そんな甘い想いもあったように思います。一番の反省点です。その正しいと私が思っていることを、もっともっと相手の立場に立って理解していただけるように訴える力、情感にまで訴える力も足りませんでした。ただ、投票いただいた2039人の方、今回応援していただいた方々にはその想いはお伝えすることが出来たのではないかとこれだけは自負していますが如何でしょうか。

8.私たちは国会両院の議席で大きく後退し、高槻市議会でも大政翼賛政治を許してしまいかねない状況に追い込まれるなど敵に大きく攻め込まれてしまいました。しかし、これからも闘いは続けなければなりません。闘わなければ生きていけない時代に立ち至っているからです。子や孫たちに豊かな将来を残せないからです。私たちは2039人の砦で孤塁を守りながら、他の地域で孤塁を守っている砦と連携し、勝利のための明日の闘いを準備していきたいと思います。

9.この4年間、市議会議員としての市議会での活動。暴走する安倍政権に反対する各分野の活動、個別に寄せられる深刻な生活相談とその解決などに精一杯で、どうしても「両守る会」の地道な日常の活動に参加させていただく機会が減ってしまったことも大きな敗因の一つと考えています。両守る会のご推薦をいただきながら、特に富田健康を守る会においては、議員の任期途中で就任した会長として、会の運営全てに目を行き渡らせることが出来ず、その職責を全うしきれなかったことを深く反省しています。

10.そんな中でも、励ます会の皆さん、両守る会の皆さん、地域の皆さん、そして多くの仲間の皆さん、小西先生、植田先生、白川先生、角谷先生、徳本先生そして水戸先生の各位に今回の選挙にご支援いただいたことを深く感謝いたします。

11.これからも、両守る会の一会員として、また、この4年間の様々な活動でご一緒させていただいた方々とともに、「いのち第一 福祉は権利」、「原発反対 憲法を守る」、「格差、貧困、差別、人権侵害を許さない」、「戦争反対 平和を守る」という4つの旗を掲げて、額に汗して働く方々、働いて来られた方々、家事労働で家族を支えてこられた方々、そして、その子どもたちが、少しでも幸せに暮らしていける世の中の実現をめざし、私たちを理論的に支えていただける方々、財政的にささえていただける方々とともに奮闘してまいりたいと思います。

12.そしてこの「戦後最大の危機」と言われているこの時期に、皆さんとともに有効な闘いを築きあげていきたいと考えています。この闘いは豊かな地域を築きあげる闘いでもあります。1人ひとりの抱えている問題をみんなで解決していく闘いでもあります。それには、守る会活動、医療・介護・福祉のあり方についてなど全ての活動についての細部にわたる点検と総括が必要です。

13.皆さんとともに、活動全般についてどこに問題があり、何が求められているのか。有効な闘いを組織していくその方法論についてしっかりとこれからも話し合いを続けさせていただきたいと考えています。ご支援本当にありがとうございました。

 2015年5月11日
  和田たかお

市議選は中盤戦へ

 市議選は中盤戦に突入、厳しい闘いが続いています。
 今日は地元の富田団地、玉川橋団地、川添、栄町、寿町玉川を重点に回りました。お昼休にはJR高槻の北口へ、私を1人前の働き手に育ててもらった京都の地からも応援にお越しいただき、30分間街頭宣伝を行いました。京都から来てくれたのは、知的障がいのある娘の子育て仲間、女性同士は何回もあっているのですが、私自身は久しぶり。もっと皆さん老けた感じになっておられるのかと思ったら、若々しいいで立ちでびっくりしました。
 やはり社会参加し、闘っている女性は若く感じますし、魅力的です。大きな元気をいただきました。

 事務所でお仕事していただいている女性も魅力的でお年よりはずっと若く見えます。私の議員仲間では「市民派」を名乗る方が多いのですが、私はこの「市民派」という呼び名はどうしても耐えられません。私は「市民派」なんてあり得ない。1種のポピュリズムと考えています。「勤労市民派」と言ってもいいのですが、少し幅が狭く感じますので、70年代を思い出して、今は誰も名乗らなくなった「革新無所属」を私は名乗っている次第です。これは昨年の9月議会の一般質問で「私はこれから革新無所属を名乗る」と宣言して以来続いているのですが、これが私には一番ぴったりしていると思っています。
 「革新無所属和田たかおの応援よろしくお願いします。」とは私は申しません。応援していただけるような候補者になりたいと毎日精進させていただきます。
 (あれ、どっかで聞いたような科白?)

高槻市3月議会が終わりました

 3月議会が終わりました。4月末で私の任期は終わり、2期目に向けて挑戦します。今日は現代日本が抱える私自身の問題意識と、3月議会で私の質問に対して高槻市が答えた内容をご紹介しながら、私自身の考えている施策を明らかにしたいと思います

 まず、安倍内閣について私がどう考えているかです。

 私は安倍内閣は日本を崩壊させる内閣であると考えています。日本という国は安倍坊ちゃん内閣に与えられた「おもちゃ」ではありません。潰したからといって泣いて新しいものをねだってもらってもどうしようもない。坊ちゃんの「おもちゃ」「戦争ごっこ」の道具にしてもらっては困るのです。

 安倍内閣アベノミクスと、集団安全保障体制の整備を2大政策にしています。

 アベノミクスは私たちに安定した生活をもたらしてくれたでしょうか。
小泉内閣の2番煎じ、さらにそれより一歩先を歩もうとする危うい内閣だと私は考えています。

 経済政策であるアベノミクスから見ます。
 アベノミクスの第1の矢「大胆な金融緩和」で、2013年統計で64兆円が市中銀行に貸し出されました。しかし、市中銀行が企業に貸し出したのはわずかに16兆円、1/4にすぎません。需要が喚起され、物作りが始まったわけではなく、単にマネーゲームに投機されているだけなのです。
 しかし、もしこの第1の矢をやめたらどうなるか。円高、株価の下落、金利上昇と安倍内閣を支持するアメリカ、財界、資産家の利益を損ない、安倍内閣は倒れるしかない。だから、安倍内閣はこの第1の矢を間違いとわかっても自己保身のためにやめられないのです。

 第2の矢「機動的な財政支出」について、「経済は穏やかな回復基調」といっていますが、経済学者が指摘している通り、これは民主党野田内閣末期から始まっており、アベノミクスの成果ではありません.「雇用情勢がよくなった」と言われていますが、非正規社員が増えただけで、正規社員は減っているというのが実情です。むしろこのことは公共事業が伸びて人手不足、資材不足が起こっていることからも、日本経済の脆弱さが明らかになったといってもいいものです。

 この政策では、高槻市にも30〜40億の異例の公共投資予算がこの2年間年度末の3月に補正予算として投下されました。予算単年度主義の解体です。このため、国と地方はあわせて1025兆円の借金を負うことになりましたが、この借金の約半分509兆円を企業は内部留保としてため込まれているのです。

第3の矢「成長戦略」は、「世界で一番企業が活動しやすい国」づくりのことです。法人税の20%台への減税、通常国会で審議されている「残業代ゼロの長時間労働」と「解雇の金銭解決条項の設定」を中心にした働くルールの無視、医療や介護などの公的責任を民間利益の対象にするTPPの推進、福島原発事故の反省が全くない、核と核廃棄物の危険性を無視した薩摩川内や高浜の原子力発電所の再稼働など私たち庶民に被害が及ぶことばかりです。

結局アベノミクスで喜んでいるのは、大企業と資産家ということになります。

 高齢者の年金は16年間も据置き又は減額で、やっと今年の6月受給分から0,9%引き上げられますが、消費税の増税国保後期高齢者医療、介護保険など公租公課の引上げと、原発が動かせないことを理由にした電気料金の引上げ、円安に端を発した食料品をはじめとする日常生活用品の物価の値上がりで、名目で上がっても今年も実質は年金引き下げです。

 働く人たちの賃金も、トヨタや日産がが4000円のベースアップで妥結したと報道されていますが、こんなものは本社内のみ。多くの子会社や関連企業、中小企業では、利益を大企業に吸い上げられるだけで、原材料高と電気代の高騰でこれだけの賃金引き上げは実施される保障はどこにもありません。川崎で不幸な事件が起こりましたが、母子世帯の平均年間収入は、児童扶養手当を入れてもわずかに223万円、ダブルワーク、トリプルワークで子どもに真正面から向き合う時間がないというのが現状です。

 安倍首相は、戦争出来る国づくりとして、「教育基本法」、「武器輸出3原則」の改悪、「憲法改正投票法」「特定秘密保護法」「国家安全保障会議設置法」の制定、「集団的自衛権容認の解釈改憲」を進め、さらに過去の歴史を歪曲する「談話」づくりに取り組んでいます。今夏には、昨年7月に決定した集団的自衛権の法制化が国会で審議されます。

 「経済的進出」と「軍事の整備」、これをグローバルに展開すれば、言うまでもなく戦前の「日本帝国主義」「植民地主義」そのものへの復帰を完結させる政策です。こんなことを許すわけにはいきません。

 次に高槻市議会3月議会の問題です。
 3月議会で明らかになったのは、介護保険料の高槻市基準額が基準額で月額4442円から4833円に引上げになること、消費税10%引上げの延期に伴い、低所得者の保険料の減額措置が本来3割とするところを平成28年度末まで4割5分に抑えられることになりました。
 高槻市の特徴として、要介護認定の厳しさ、全国平均より要支援認定が10ポイント以上多い5714人いらっしゃる。これらの方々へのデイサービス、ホームヘルプサービスの廃止は平成29年3月末までは行われず、先延ばしされることになりました。しかし、廃止の方針は変わっていません。いったいこれらの方々はどうなるのでしょう。
 また、第6期介護保険計画では、特別養護老人ホーム老人保健施設は建設されず現施設のわずかな増員のみ、グループホームの増だけです。高槻市には特別養護老人ホーム待機者が338人おられますがそれを放置、そして国の基準通り要介護1、2の方107人が法制度の変更で入所出来なくなってしまうのです。
 まさに国の施策を「コピペ」(コピーアンドペースト=丸写し)しただけです。

国民健康保険も、国は1700億円の財政支援を実施し、高槻市にも4億円近い助成がされますが、制度改悪で財政安定化基金からの助成が5億円以上削減されるため、多くの世帯で値上げになります。

生活保護基準は3年かけての引き下げの最終年度、そして、さらに冬季の暖房台や住宅費が削られようとしています。

ずっと課題になっていた精神障がい者の医療費助成制度確立は、昨年の大阪府2月議会に次いで高槻市議会で全会一致で採択されました。高槻単独で実施しても障がい者手帳1級だけだとわずか3800万円、1,2級でも2億3200万円の施策です。早期の実施が望まれます。

子ども医療費助成についても、大阪府の制度改正により平成27年度6000万円の原資が高槻市に助成されます。現在子ども医療費助成は大阪府ではトップクラスですが、新たに大阪府寝屋川市が高校卒業までの助成を発表しました。これに習って高槻市で実施したとしても、その経費は約2億円、助成金を使って1億4000万円の負担で出来るのです。

 さらに気になるのが市バスの問題です。私は予算には賛成しましたが、「無料敬老パス」を継続すること、今年実施される5年ごとの全線実態調査の結果を基に、便利で適正なダイヤと編成と路線設定を行うこと、通院・買い物に便利なコミュニティ経路を設定すること、バス停に視覚障がいの方のエスコートゾーンを儲けるなど障がいのある方やご高齢の方がバス停留所で安全安心して待てるよう配慮すること、定時運行確保のため、道路の左右折レーン設置等道路の改善や信号時間の改善について市長部局や高槻警察に要求すること、乗務員の待遇に格差を持ち込むことをやめること、公営を維持すること等を要望しました。

 次に大阪都構想の問題です。
これについては、憲法に保障された地方自治の本旨に反し、大阪府に大きな権限を与えるもので、絶対に実施させてはなりません。もともと東京都の設置は太平洋戦争中に帝都東京を守るために施行されたもので戦時体制と言ってもいい行政組織です。

 現在は大阪市大阪府の関係と考えられがちですが、橋下氏は特別区をさらに広げて周辺都市までも特別区にすることを狙っています。特別区になるとどうなるか。都市計画税、固定資産税、法人市民税、事業所税は一旦「府」に吸い上げられることから、市町村の財源は大きく制限されることになります。特別区には議会が設置されますが、何と高槻市と同じ規模の「大阪府湾岸区」の議員定数は12名で高槻市の約1/3になってしまうのです。府の施設と市の施設が併存しても何ら問題はありません。橋本市長は「政策」の間違いを「二重行政の弊害」と誤解しているのです。さらに、国保介護保険、福祉事業、水道など100あまりの事業を「一部事務組合」が行うことになり、地方議会の審議からはずされてしまいます。
橋下市長は、大阪都構想が実現してもしなくても、勝手な理由をつけて次は国政を変えなければならないと国政に進出し、安倍首相と合流して、憲法を改悪し、日本を戦争のできる国にするための宣伝部長になるという寸法であると私は見ています。この第一段階としての都構想を絶対許してはなりません。

 次に市議会議員選挙の情勢です。
 私の分析では、厚い組織票に押されてほぼ24議席が確定、残る8議席を現職に有力新人を加えた16人以上がしのぎを削っているという情勢だと思います。もちろん私もしのぎを削っているメンバーの1人です。

 残念ながら市長選挙は無風の様相、濱田市長はオール与党体制のため、ほとんどの候補の応援に入るため多忙なスケジュールになることが予想されます。

 オール与党で高槻市政に庶民の声を反映させる議員がいなくなっては大変です。和田たかおは、庶民の生活実態に基づいて高槻市政を的確に批判し、庶民の個々の生活を守ること、それを政策化することに努めます。それが何よりも憲法に保障された国民主権、人権尊重、平和主義の求めるところだからです。

和田たかおは、

いのち第一 福祉は権利
原発反対 日本国憲法を守る
戦争反対 平和を守る
格差・貧困・人権侵害を許さない
消費税増税反対 TPP交渉即時中止
辺野古新基地建設反対 米軍基地撤去
憲法に保障された住民自治の推進で地方から安倍暴走政治に終止符を

メインスローガンに掲げて皆さんとともに闘います。

 最後に原子力発電の問題についてですが、安倍首相の言葉と裏腹に原子力発電所がコントロールされていないという事実が日々明らかになってきています。もともと、原子力発電所の燃料はウラン235、ウラン全体で0,7%しかなく、これを取り出すには大きなエネルギーを必要とします。そしてこれを燃やせば放射性廃棄物(死の灰)が生まれる。そして人間はこれをなくす知恵を持たない、コントロール出来ないのです。今コントロールされているのは、原発なしでも停電もなくコントロールされている電力供給だけという事実に着目したいと思います。

 こうした政治、国政、府政、市政は変えられないことはありません。私たちは、あの毎年2200億の福祉予算削減を実施した小泉内閣とその亜流内閣を倒した経験があります。小泉内閣成立から8年半の闘いでです。長い時間がかかりましたが倒すことは出来たのです。このことに確信を持って一歩ずつ前進していきましょう。

私はその先頭に立って頑張ります。

皆さんの応援をよろしくお願いします

建国記念の日反対集会で発言しました

 戦争の足音がひしひしと迫ってくるという状況の中でことしの2/11を迎えました。
 これまでの選挙で、「いのち第一 福祉は権利、原発反対、憲法を守る」を掲げている私ですが、昨年は、これに「格差、差別反対、人権を守る」を加えなければならなくなりました。新年は、真正面に「戦争反対 平和を守る」を掲げなくてはならなくなりました。 
昨年、「ザイトク」、「差別憎悪煽動」団体が、高槻市で「検証!慰安婦展」なるものを開催しました。私たちは、過去の歴史事実をねじ曲げ、民族差別を助長して人権を著しく侵害し、自由にものが言えない社会をつくっていくこの種のパネル展に反対するため、開催に反対する市民の会を結成し、その不当性を訴えて、ネットや街頭で署名活動を行い、地方自治体当局に「会場を貸すな」と申し入れをし、高槻市職員に早朝ビラまきを実施しました。また、開催当日は開催される会館で、カンター行動や市民集会に取り組みました。
 こうした市民の皆さんの声に支えられながら、9月議会で私は、「ザイトク」の「検証!慰安婦展」の内実がいかなるものであったか、そのパネル展の事実に反する展示を事実上黙認し、差別煽動展示を容認し、展会場における人権侵害事件を見て見ぬふりをし、2回の警察官導入を許し、そのままパネル展を終えてしまった高槻市当局を糾弾しました。その後、この運動は西宮市、吹田市に引き継がれ、「行政がヘイト団体に2度と貸さないことを通告する」「行政の指示で主催者が一部表現を隠す」と言った成果をあげています。
 ただ、この運動の中で、「差別憎悪煽動」という蛮行を単なる「ジェンダーの問題」にすり替える潮流が出てしまったことは残念でなりませんでした。
今年に入って後藤さん、湯川さんの事件が明らかになりました。この事件は、差別を煽り憎悪をかき立てることがどういう結果をもたらすものであるか。ヨーロッパにおけるイスラームへの差別と人権侵害がどれだけひどいものか。戦争とは、何でもありの殺戮の繰り返しであることを平和ボケした私たちに明らかにしました。この事件で、安倍首相は「痛恨の極み」と発言しましたが、この発言は単にイスラム国への憎悪をかき立てるだけのヘイト発言で、2人を救出出来なかったことを私たちに謝罪するものではありませんでした。
 それどころか、自らが憲法9条を持つ国の首相であることを無視して、「宣戦布告」をしてしまったのです。これからも彼はさらに暴走し、参議院選挙後の憲法改悪国民投票めざし、国家権力、右翼潮流、新自由主義者、ヘイト団体等さまざまな方法を駆使して国家的謀略の限りを仕掛けてくることでしょう。
私たちは、これに対抗する各分野での闘い、本日の「君が代・日の丸処分反対」に強く連帯し、さらに幅広い活動を展開していかなければなりません。一層気を引き締めてがんばりましょう。 高槻市議会議員 和田たかお

遅ればせながら新年の幕開けをお祝いしたいと思います

 2015年の幕が開けました。今年は戦後70周年の節目の年にあたります。いつまでも戦後であってほしい。戦前への逆戻りはこりごり、そんな想いを込めて新しい年を迎えられた方も多かったのではないでしょうか。

先の総選挙で、私たちは安倍自民党超右翼暴走政権に、単独で憲法改正発議に必要な2/3の勢力を与えませんでした。また、石原慎太郎氏はじめ超右翼思想の持ち主たちを国会から追放しました。

 しかし、安倍自民党超右翼暴走政権は、アメリカ流弱肉強食の新自由主義構造改革の立場、「全ては市場に任せておけばいい」という立場から憲法改悪を企んでいる人たちと手を組んで、日本の軍事大国化を虎視眈々と狙っています。

 小選挙区制の矛盾は極まり、それは、2人に1人が選挙を棄権するという行動に現れました。大阪市内の一部では、投票に行った有権者の6人に1人の方が小選挙区で白票を投じられたとも報じられています。

 これらの事実から、今年の課題は、富田町病院の小西院長(前市議会議員)や私たちが掲げてきた「いのち第一 福祉は権利、原発反対、憲法を守る」というねがい、「1人ひとりのいのちを大事にする政治」を実現することに集約できると言わなければならないでしょう。そしてそのことを、国と直結した政治ではなく、憲法で保障された「地方自治」の中で、高槻市の行政の中で、それをそれぞれの地域の中で実際に実現していくことが求められているのだと思います。

 国会外ではわずかですが有利に闘いを進めている憲法改悪、原発再稼働、消費税増税、大企業減税、福祉削減、働くルールの無視、TPP推進等の問題について、私たちが手を抜かず、油断することなく、ますます運動を強めていかなければなりませんし、国会の暴走に街頭で敢然と立ち向かっていかなければならない差し迫った状況にもあるというのが私たちの国の姿ではないでしょうか。


 今年の福祉の課題はなんと言っても介護保険の大改悪でしょう。「介護保険は詐欺である」という本まで出版されています。
 
 みなさんは、「地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備に関する法律」という長ったらしい名前の法律をご存じでしょうか。略して「医療介護総合法」とも言われているこの法律は、昨年の6月18日に成立し、今年4月から順次実施される予定になっています。

 中身は、「医療と介護の総合的な確保を推進する」こととはほど遠い、病院のベッド数を削減し、経済的な視点からのみ病院と医師の管理を強化する。介護保険の要支援の方のホームヘルプサービスやデイサービスを最長3年で保険給付外の市町村個々別々の事業にしてしまう。さらに、これまで言っていた「高額所得者」を「一定所得以上者」に改め、自己負担金の2倍化する、さらには特別養護老人ホームへの入所を中重度者に限るなどというとんでもないものです。

 さらに、今年は3年ごとの介護保険計画見直しの年ですから、介護保険料は上がり、高槻市は現在の第5期の黒字分を全て来年度以降の3年間につぎ込んだとして、現在の4,442円を4,572円にするという試算値(確定値ではありません)を出しています。また、平成37年度、つまり「団塊の世代」がすべて75歳以上になる2025年の介護保険料は、6,794円と試算しています。

1999年、富田町病院の小西院長は、ただ1人「介護保険反対、介護は福祉施策として行うべきである」と主張して高槻市議会議員に立候補、みごと第2位で当選しました。小西院長が主張した通り、介護保険で「介護の社会化」ははかれず、ホテルコストの導入、介護予防事業の創設など2度の大きな改悪を経て、「介護問題の社会問題化」が介護保険制度によってもたらされることになりました。そこに2015年4月から始まるなが3つめの詐欺的、あるいは契約違反的とも言っていい制度改悪が、今回の要支援の方の保険給付外しをはじめとした医療制度も含む大改悪なのです。

介護保険は40歳以上の方は全て強制加入、65歳以上になると健康保険で行われていた1/2の事業者負担分がなくなることや、介護保険の保険料の段階区分が12段階と健康保険の47段階に比べて荒いことから保険負担が跳ね上がり、月額15,000円以上の年金のある方は全て生活の糧である年金から天引きされてしまいます。そして、健康保険は使わない方が稀であるのに対し、介護保険は80%以上の方が一生涯利用されないという事実もあります。

 私は小西院長の主張を受け継ぎ、高槻市議会でただ1人「介護保険反対、介護は福祉施策としてやるべきである」と、介護保険の問題で2度にわたって現行の介護保険制度の矛盾と法の目的さえも逸脱した高槻市の不当な扱いに抗議してきました。

 これからも、毎年毎年社会保障はその手順を定めた「プログラム法」に基づいて削減されていきます。来年度予算では年金は6月支給分から1%上がりますが、この介護保険の値上げと諸物価の値上がりで実質的には今年も削減されるのと同じ状態が続きます。

 いつまでも黙ってはおれません。これからは憲法に保障された「地方自治」の時代です。高槻市から保険制度ではない、「満足できる高齢者福祉」のひとつとしての「介護」を皆さんとご一緒に作り上げていきましょう。

 今年は統一地方選挙の年、私は2期目めざして高槻市議選に挑戦します。
 あなたとご一緒に、この高槻の地から、「1人ひとりのいのちを大事にする政治」を実現していきましょう。今年もどうぞよろしくご指導ご鞭撻ください。

第47回衆議院議員総選挙の結果を受けて『提言』の前文と後文を書き直しました

 前文の書き直し

12月24日安倍自民党超右翼暴走政権が第3次内閣を成立させました。比例区ではわずか1/3政党であったにもかかわらず、61%の議席小選挙区というマジックで稼ぎ出した結果です。
皆さんは今回の選挙結果をどう受け止めてらっしゃいますか。マスコミは与党の圧勝と評していますが、私の評価は違います。
 自民党は事前予測の300議席に届きませんでしたし、石原慎太郎氏を名誉顧問とする次世代の党は19議席から2議席とほぼ1/10に減らしましたし、維新の党も1議席減の現状維持となりました。このことは超右翼思想の持ち主、アジア太平洋戦争の日本の誤りを認めず、日本の歴史を歪曲して考える人たちには落選させることが出来たけれども、全てを市場に任せておけばよいというアメリカ流の「市場原理主義構造改革派」、この立場から憲法を改悪し、原発を再稼働させ、格差と差別を温存させ、消費税増税を狙う人たちとは決着がつけられなかったことを示しています。
 第47回総選挙の結果、政府と私たち庶民ががっぷり四つに組んで新年を迎えることになったと私は考えています。手を緩めることは出来ない。戦い続けなければならない状況の中で2015年を迎えたわけです。
 アベノミクスと称する、国債の乱発と消費税増税を財源にした公共事業による利益誘導と大企業の大もうけを保障する政策、戦争はこうして起こるのだと言わんばかりの危機を煽った政策宣伝、集団的自衛権違憲解釈閣議決定、そして、つまるところは戦後67年にわたって私たちが守り続けてきた日本国憲法を改悪しようという動きは勢いを増しています。
 大企業の利益のためには、「社会保障」、「社会福祉」は削減されて死語化され、その費用の増大は「財政的脅威」と叫ばれ、「自己責任の厳しい追及(自助)」と、「地域における助け合い(共助)」が「社会保障」、「社会福祉」の原則にされ、社会保障社会福祉などの「公助」は、「自助」や「共助」が期待できないときに初めて動き出すものに改められようとしています。「自助ではどうにも出来ないことがあることが意識的に見落とされています。さらに非正規雇用の増大など働く人たちの差別と人権侵害が広がり、さらなる労働法制の改悪で、非正規が当たり前とも言うべき働き方が企図されています。
 3年以上たっても放射能を垂れ流す福島第一原子力発電所福島原発震災で4年近くたった今でも13万人以上の避難者を出しながら原子力発電をやめようとしない。「人間のいのち」、将来をになう「子どものいのち」を無視した復興計画、エネルギー計画は、絶対に認められず、改めさせなければなりません。
こうした事態を日本国憲法に照らして言えば、憲法前文「われらは、全
世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権
利を有することを確認する。」と保障している「平和的生存権」、憲法25条の「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」、という人が人たるに値する生活を保障されるという生存権。そして、先日の大飯原発差止判決で指摘された「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利」という憲法13条、25条を根拠とする人格権(人格的生存権)が脅かされようとしているのです。
 しかし、こうした安倍氏日本国憲法をないがしろにする憲法改悪への
暴走行為は、まともな行政官僚たちから見放されつつありますし,1%の大企業のみの利益の擁護は、日本の食糧づくりや物作りを支えてきた旧来の保守層からも見放され始めています。さらに、原子力発電の再稼働は、現実に起こった3・11のすさまじい環境破壊から、先の「人格権」を否定するもの、国富を喪失させるものとして司法の手で厳しく断罪されました。

この3年間、議会で一番よく発言する新人議員として、どこでも出かける議員として、私は活動してまいりました。地域の切実な要求、細かな要求も、皆さんとご一緒に実現してまいりました。
しかし今、国政が地方自治を脅かし、住民の「いのち」を脅かそうとし
ています。私はこれまでの活動にさらに磨きをかけ、安倍自民党超右翼暴走内閣をやめさせ、平和主義、基本的人権の尊重、主権在民という日本国憲法の精神を支柱にした、主体性のある高槻市行政の推進のため、私の専門分野である「福祉」の増進のため、さらに力を尽くしていきます。
そのためには、住民のみなさんとともにある活動、相談活動の充実と、市民運動のさらなる活発化と議員の議会活動の連携が是非とも必要です。市民運動をさらに活発化させ、国及び高槻市に対する要望、要求活動を高め、住民の、住民による、住民のための地方自治実現のためさらに奮闘する決意です。

後文の変更部分

これらの市政への提言は議員1人では出来ません。みんな の力を寄せ集め、高槻市に要求要望して初めて出来ます。

私の提言をもとにして、皆さんとともに、国政を、高槻市を変えていく処方箋を練り上げ、実現させてみませんか。

地方自治は民主主義の学校といわれています。しかし、日本国憲法第8章に定める「地方自治」は一貫して軽視されてきました。

 今こそ、皆さん方の知恵を寄せ集め、皆さん方とともに行動し、一歩ずつでも前進し、私たち自身でつくった要求要望をかなえていきましょう!


 沖縄の辺野古基地問題は、沖縄県知事選挙で沖縄県民がみごとな結論、反対の意思表示を示しました。この事実は今回の総選挙でも沖縄県の結果を見れば変わりませんでした。そして、私たちに、改めて地方自治の大切さを私たちに実感させてくれたのです。

  アベノミクスは大企業と資産家を大もうけさせましたが、庶
 民には格差と貧困をもたらしただけです。原発廃炉の問題では、 再稼働準備中の薩摩川内では、御嶽山の突然の噴火で反対運動
 の指摘が現実味を帯びてきました。大飯は人格権を認めた樋口
 英明裁判長の「再稼働禁止」判決がでました。

  東北の復興は遅れに遅れる。原発震災被災者である福島の人
 たち、子どもたちを棄民化されたままです。TPP(環太平洋
 パートナーシップ協定)では重要5品目である米、麦、牛肉・
 豚肉、乳製品、でんぷん類までもが危うい。医療産業にも影響
 が及ぶという危機も変わっていません。
  日本国憲法改悪プログラムでは9条も96条でも庶民の抵抗
 にあう、さらには立憲主義の破壊ということで改憲論者、官僚
 までが反対に回る。日本版NSC法(安全保障会議設置法)、
 特定秘密保護法は何とか通せたけれども、1年たってもなお反
 対が続いている。プログラム法案による福祉の後退(介護・医
 療・年金・保育など)は庶民の怒りをかっている。消費税を上
 げるにも経済状況からして誰が考えても出来ない。庶民との対
 決は深まるばかりでにっちもさっちもいかない。しかし、今な
 ら代替勢力がないから政権は温存できる。こうした判断に基づ
 く今回の衆議院解散だったのでしょう。
  しかし、「仕掛けられたら仕掛け返す」という庶民の力が生
 まれ始めているのが見えてきた今回の衆議院選挙でもあったと
 思います。

  私たちは安倍自民党超右翼暴走政権を絶対に許すことは出来
 ません。私たちの地域における要求要望活動を通じて培われた
 連帯が 明日の日本の進路そのものをきっと変えていくことを
 私は信じています。

      高槻市議会議員 和田たかお