2010年のブログから

 以下の文章は7年前に私がブログに書いた文章である。まだ市会議員になっていない当時のド素人の文章ではあるが、当時の市民の願いが反映されていて自分で読んでいて面白い。

 当時はどの市会議員もこれほど具体的に住民の立場に立って発言していた議員はいない。「市民派」を叫ぶ議員たちも、多くは観念的に自分がた「改革派」であることは訴えていたが、あくまでもそれは理念型であって、現実の市民生活について具体的に提言していた議員はいない。

 私は当選後1回だけ近畿市民派議員の懇談会に参加したが、それ以降は全く参加していない。1回の会合でその会の考え方がわかり、単なる観念のお遊びで市民生活の充実には決してつながらないと考えたからである。私はこういう「市民派」を名乗る方々を「観念レフト」と呼ぶ。

 これまでの「市民派」議員は高槻市議会を「ミニ国会」に仕立て上げ、自分の立場だけを強調し、自分がそのリーダーであることを顕示していただけのように思えてくる。そこで私が打ち出したのが「革新無所属」の立場であった。国の間違った姿勢に対し、市当局と具体的に対決し、国への「忖度行政」を廃し、住民要求を実現していくのが「革新無所属」の立場である。

 前回選挙で、この訴えは当選するだけの支持は得られなかったが、7年前のこの文章を読んでいて、まだまだ新鮮な勢いは残っていて、濱田市政の市民生活の充実から見た停滞ぶりが意識できるが、実現できている事も多いのに自分でも驚く。

 当選は出来なかったけれども、当時の訴えは実っていることを実感していただけたらと思う。



高槻市の街作りは市民の願いと納得を基本に

 皆さんは高槻市に入ると道が悪くなると思われたことはないだろうか。私は茨木市に近いところに住んでいるからか、すぐ茨木市と比較する癖が付いていてそれが特に顕著に思う。道は狭く、歩道がない部分が多いのである。北部に住んでおられる方も同様で、歩道のない狭隘な道には困っておられるだろうし、鉄道の駅に至る南北の道を国道171号線が遮断していて、慢性的に渋滞が起こっている。さらに、国道171号線を走っていると、右折レーン左折レーンがないのに気づく。右左折信号の設置や設定時間も適切なものではないように思う。

 こんな中で第2名神の工事だけは進んでいく。何か発想が逆転している。まず生活関連道路をよくすることが必要だと私は思う。当然、私は第2名神の延長に反対だし、既に着工している部分についてもアクセス道路を改善しないと大変なことになる。

 171号線五領付近は夕方はいつでも停滞が起こる地点である。今の計画では、ここに第2名神から降りてくる車が殺到する。十三高槻線との接続も直接ではなく、171号線を経由して行われる。こんなことになれば五領付近が大変なことになるのは眼に見えている。是非とも改善が必要だ。

 私の地元の話になるが、生活道路についてJR線を車で南北に抜ける道は国道171号線の高槻郵便局以西では摂津富田駅西側の地下通路しかない。ここがとんでもなく危ない。JR線をはさんで南北に通れない車と近くにある大型スーパーに行く生活者がこの狭い通路を頻繁に使うことを余儀なくされているからである。これはみんなが指摘していることだ。しかし、高槻市はここが府道だからという理由で取り組まない。おかしな話である。詳しい経過は私にはわからないが、道路拡幅にまつわる建物の立ち退きなど、問題があったのかも知れないが現在は支障がなくなっている。地下道を拡幅する障害はなくなっているように思えるのに実施しないのは市民の命を大事にしない怠慢としかいうほかない。本当に市民の命を大事にするなら府道の横に市道を建設したって何にも問題はないだろう。要はやる気がないし知恵もわかないと言うことである。

 市民の側は本当に困っている。安全を考えて西側の魔の踏切に行くと、歩行者はたっぷりと待たされることになっている。この踏切は改善され、車いすも通りやすくなったと言われているが、それは机上でのことであり、電動車いすならいざ知らず、高齢者が高齢者を車いすの乗せて介護するには、そのスロープの傾斜角度はすこぶる高くとても安全とは言えない。お近くに住んでおられる方に聞いても、スロープの途中で休まないと踏切までたどり着けないという声しきりなのである。

 交通問題で言うと、JR高槻駅のホームも危ない。ご承知の通り狭いのである。ホームに拡幅の余地はないのか。JR高槻駅は上り4本、下り4本計8本の線が入ってきている。外側線のもう一つ外側は、はるかなどの特急通過車両が走っているが、そのさらに外側の最外側線はほとんど使われていない。ここを改造すれば、今のように通過車両はホームに近づけないままで線路1本分拡幅することは可能な構造になっているのである。これを実現し乗り降りの危険を是非とも軽減させたい


 JR問題では、新幹線公害がいまだに残っている。JRはこれをお金で解決すればいいと考えているようであるがこれは間違っている。新幹線が出来た当時はそれでやむをえなかったかも知れない。しかし、21世紀に入って新幹線技術も格段に向上しており、新しく建設された新幹線では騒音や振動について一定の対策がされているわけであるから、遮音壁の設置や振動除去装置の設置などそれと同様の対策を講じるのがJRの任務というものであると思う。JRは地元住民の意見を聞き、新幹線公害を根本から亡くすべく努力すべきである。

 住民生活の面から市バスの問題についても提起したい。
 基本は市バスを市民の足として充実させることにある。中型低床車いす対応の市バスを増やし、バスの本数は最低30分に1本とする。私の地元で言えば、玉川橋団地や総持寺団地、旧富田地区、城南地区、上牧地区などから、駅前、市役所、支所(支所があってバス停がないのはおかしい)、市民会館、ゆうあいセンター、病院などへのバスの便を確保する必要がある。

 さらに幹線バス優先の考え方から、高齢の方に便利な乗り物としてバス事業の考え方を改めさせ、地域のコミュニティバスを要求がまとまったところから走らせるという発想も必要だ。

 当然のこと、敬老乗車証制度は老人福祉の観点からも公営交通を守るという観点からも継続する必要がある。敬老乗車証の廃止は市バス料金値上げの一里塚であって市民全体の問題、絶対許してはならないと思う。