日の丸常時掲揚反対運動の1年間

以下は、『戦争する国』はゴメンダ! 今、教育に問われるもの 2・11集会
で発言した内容です。
高槻市立小中学校への日の丸常時掲揚反対!! ≡

         
高槻市教育委員会が2016年6月1日から高槻市立小中学校に「日の丸」を常時掲揚する方針であり、2016年4月16日付ですでに学校長宛に「国旗掲揚に関する指針」という文書を通知している事を知ったのは、5月中旬の現職組合員の方からの通報でした。

 私たち人権平和高槻市民交流会アスφネットに集まるメンバーを中心に早速高槻市教育委員会にその経緯の説明を求めました。

掲揚の法的根拠はない。そこにポールがあるのに
        旗がないのは違和感を感じるから掲揚する
  〜教育内容の問題ではなく施設管理上の問題だ

 そこで明らかになったのは、「常時掲揚の法的根拠、条例や規則も何もないこと。学校施設のそこにポールがあって旗がないのは違和感を感じるという議員の指摘もあり、施設管理の問題として掲げる。市民に広報もしていないし、PTAにも、教育委員会にも諮っていない。」私たちが、これは教育の根幹に関わる問題だと指摘すると、「これによって教育内容が変わるものではないが、所管が違うので答えられない。」といいます。私たちは教育指導部にも回答を求めましたが、「学校の施設管理は所管が違う」といい、学校長に抗議すると、「施設管理は教育委員会と警備会社の契約上の問題」という無責任体制です。

=明らかになった高槻市教育委員会の驚くべき非民主的体質=
高槻市立小中学校に常時「日の丸」掲揚を許さない会を結成

 私たちは高槻市立小中学校に常時「日の丸」掲揚を許さない会を結成し、早速抗議行動に出ました。JR高槻駅前など街頭で市民の方々に、市役所前で早朝市職員に訴え、わずか2週間足らずで2団体14人の個人から抗議のアクションが高槻市に寄せられました。その中にはビラで見たという市民が高槻市へ直接照会した事例も何件かありました。「「日の丸」やめろ」、「高槻市死ね!」という抗議もありました。数人ですが市議会議員も動いてくれました。
常時掲揚前日、5月31日、市役所前で50人の抗議集会
  その後抗議に!高槻市教委は入口を閉めて裏から早々と退出
 そして抗議行動を続ける私たちにあろうことか抗議文!!

 5月31日には、午後5時15分から高槻市役所前に50人が集まってで抗議集会を行い、抗議文を持って高槻市教育委員会を訪問しましたが、時間外だからと中から鍵をかけ、裏口から退出するという地方公務員にあるまじき卑怯な態度をとりました。 6月1日、残念ながら「日の丸」は掲揚されましたが、それからも街頭での市民向け、あるいは市職員向けの早朝ビラを毎月1日に行い、その都度教育委員会に抗議し質問書を提出してきました。回答は「説明会で述べた通り。」とわずか7行の回答書の繰り返し、私たちがこれを抗議に行くと高槻市総務課コンプライアン室の職員を呼び、「警察を呼びますよ。」と市民に対して威嚇的な態度をとる。あげくの果てには、あろう事か私たち市民団体に総務課長名で抗議文まで送ってくる。仲間曰く、「前代未聞、驚天動地」の対応に終始してくると云うのが高槻市教育委員会のこれまでの態度です。

学校は治外法権ではない。
     学校で、地域で、「日の丸」に大手を振って
          歩かせてはならない。今こそ闘おう!
 この「日の丸」常時掲揚は、その昔、アリバイ作りと称して、そっと講堂に慎ましくしていた「日の丸」が、憲法を押しのけて堂々と学校教育の中に入り込み、「憲法の理想の実現は根本的に教育の力に待つべきものであり、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を帰す」とした旧教育基本法をも踏みにじり、「日の丸」「君が代」の強制に反対する何人もの教員を、「服務規律=上司の言うことが聞けないのか」と憲法違反の前近代的な理由で処分して傍若無人に学校で振る舞ったうえでの、「いよいよ地域に出て行くぞ。」という宣言に他ならないと私たちは考えています。

安倍内閣打倒の闘いと結びつけもう一回りの大きな運動で
 私たちは、安倍内閣を倒すことなしに高槻市で「日の丸」の常時掲揚が中止されるとは思っていませんし「日の丸」の常時掲揚を皆さん方あるいはたの諸課題と連携してもっともとお大きな闘いにしなければ安倍内閣は倒すことが出来ないと考えます。これからもいっそう連帯の輪を広げ、「日の丸」の常時掲揚撤回、大阪府「国旗・国歌」条例撤回、「君が代」不起立3回で免職を決めている大阪府職員基本条例」の撤回、「戦争する国」作りを教育現場で進める行為を一切やめろという旗を高く掲げて闘いに望んでいきたいと思います。