『市政革新』早刷板

明日の編集会議の原稿が今できたので掲載させていただきます。なお、原稿はみんなで検討しますので、修正することがあります。



謹賀新年 2012年の新年によせて

東に原発大震災あり、西にハシズムあり
 昨年は福島原発大震災と地方選挙終始した1年でした。世は東に原発大震災あり、西に大阪ハシズムありという現状です。東に日本のおかれた現実が目の当たりに出来る状況があり、西に日本の進路を巡る大争点があると言い換えてもいいと思います。
 民主党も、自民党も2大政党は何処も変わらない。そういう政党で分けることが出来なくなったところに大阪維新の会のつけいるすきがありました。しかし、私たち勤労者にとっては、名前が違うだけで自民党民主党大阪維新の会も変わらない。今私たちが対決すべきは、市場原理主義とも、構造改革とも、弱肉強食の資本主義の信奉者とも言われる反動勢力、大阪維新の会を中心にしたファシズム勢力です。

敵は反動勢力、ファシズム勢力である
 今年こそ、保守と革新が単に妥協するのではなく、違いを見つめ合いながら手を合わせて反動勢力、ファシズム勢力としっかりと対峙する、そういう状況を作っていかなければなりません。無原則な妥協がどういう結果をもたらすかは、大阪市長選挙の結果がはっきりと示しています。

現状を冷静に見つめましょう
 今年も、年始めから、社会保障が切り捨てられ、何故か税や保険料など公共料金ばかりが引き上げらようとしています。政府の終息宣言とは裏腹に福島原発大震災の放射能汚染は広がり、特に4号機の建屋は崩壊寸前の危機に至っています。汚染がれきによる放射能の全国拡散、食料品の汚染による需給関係の逼迫も心配されます。武器輸出3原則、非核3原則、憲法9条はないがしろにされ、軍事費の特出は1機約100億円のF35戦闘機の購入に見られるようにとどまるところを知らず、沖縄への基地差別はあい変わらず続いています。

この状況を変える担い手は私たち
 この状況を変えるのは、市民自身であることを私は年頭に当たってもう一度訴えたいと思います。代議制は民主主義の一つの形態ではありますが、それだけでは市民要求は前進しないという大きな落とし穴をもった制度で、多数決民主主義が1人歩きしてしまいます。
 署名や陳情、懇談、交渉ごとはなかなか進まないかもしれませんし、勝ち取れる成果も微々たるものかもしれません。けれどもその成果をみんなで喜び合えば、自分たち自身で勝ち取った成果はもっと大きな実を結ぶ。その輪をもっともっと広げていきたいと思います。今年もお互い力を出し合い、助け合ってがんばっていきましょう。

12月議会報告
ガンバ大阪スタジアムは万博公園に建設
  ガンバ大阪新スタジアムは、万博公園跡地に建設が決まりました。高槻市はこれにまつわるすべての案件を取り下げ、京都大学、UR機構と再協議に入っています。
  しかし、京大農場をどうするかという問題は残っています。私は現況有姿のまま高槻市が買い取り、安満遺跡保存と農業体験が出来る市民の憩いの場とすることが適当だと考えています。

●一般職医の給与改定案に反対
  公務員給与の引き下げは、福祉予算に連動してその切り捨てにつながるものであり 反対しました。しかし、公務員給与に対する市民の反感があることが事実であることも指摘、市民のための行政を進めることを注文しました。

●公共下水道工事締結案件に賛成
  富田団地東側部分の両側の水路下に下水道が整備されることになり水害対策になることから賛成しました。2013年3月末まで工事は続きます。

高槻市の機構改革に反対
「高齢福祉課」が「長寿いきがい課」に変わり、介護保険課の介護予防事業が「長寿 いきがい課」に移管されます。私は、介護は福祉事務所の専門職のもとで福祉行政と して取り組むよう主張しました。この他にも人権課と男女共同参画課の統合、労働福 祉課の縮小、青少年課の縮小など、今の今援助が求められている課題に取り組んでいる課がいずれも縮小されます。

暴力団締め出しに名を借りたプライバシー侵害、人権侵害の条例に反対
公共施設の申し込みに不審な点があるとき、高槻市長は警察に該当者が暴力団員 であるかどうか確認できるようになります。このため、申込書には住所氏名生年月日を必ず記入ししなければならなくなります。特に市営住宅の審査利用は問題で、入居予 定者全員を警察に照会しますので、将来的には市営住宅の全名簿を警察がもってしまうことになり問題です。現行法規で対応することで十分であり強く反対しました。

●企業立地促進条例に反対
  敷地面積の大きさだけで援助額を決めるのではなく、高槻の中小企業育成の視点が必要と考え反対しました。
生活保護不正支出事件について
  一昨年6月に発覚した「生活福祉課元課長の詐欺事件」についての高槻市の損害 賠償請求についての、同課長からの異議申し立てについて棄却することの諮問と損害 賠償請求訴訟の提起が提案されました。
  私は元課長の異議申立書に「事件は福祉行政に携わっていた者の多くが知り、直接関与していた。申立人1人に賠償責任を負わせるのは不当」とあるところから、当時の「支出命令書兼精算書」、「総務部の元課長からの聞き取り調書、対象職員の申立書」、当時ケースワーカーとともに相談に当たっていた元警察職員の業務日誌(当局によると個人的メモ)の提出を求めましたがいずれも拒否され、これでは当局の主張を鵜呑みにして判断しなければならず、正確な判断が出来ないと反対しました。
この事件については、1月から刑事事件の公判が始まりますので、今後も注目していきたいと考えています。

●汚染がれき、学校給食放射能汚染食材問題、生活保護不正支出事件と保護の実施体制問題、市民サービスについて一般質問
  汚染がれきは大阪府から要請があった段階で検討する。国の暫定基準に従う限り 汚染食材は出回っていないと考えており、今後の情報収集を行い安全な給食の提供を行っていく。という無責任きわまりない回答でした。ただし、12月下旬から1ヶ月4食材程度とごく少数ですが、高槻市放射能汚染検査を始めるに至っています。
市民サービスの向上については「何かご用ですか」「お聞きしていますか」の市民への声かけと混雑時の「窓口お願いします」の応援態勢を求め、いい回答は得ましたが現在までなお実行されていません。

 以上です。ご意見があればお聞かせください。