最近の政治に思う「『市政革新』用修正分

コラム 最近の国政に思う
 9月の党首選で、民主党は野田氏を再選し、自民党安倍氏を復活させました。そして大阪維新の会は、橋下氏を党首にして日本維新の会を結成しました。
野田氏は、2009年民主党マニフェストを反故にし、自民党顔負けのむき出しの弱肉強食路線を進んでいます。そしてあの小泉純一郎氏でさえ出来なかった消費税増税法案を成立させ、大飯原発を再稼働させたのです。
 安倍氏は、これまでの自民党内閣が出来なかった教育基本法を改悪し、憲法改正のための国民投票法を制定、防衛庁の省昇格を実現させた人物です。
橋下氏は、大阪人の育んできた文化と公的福祉をさっぱりと切り捨て、文化と福祉を経済を優先したもうけの道具にしようと躍起になっています。そして、自らを独裁者だと公然と言い、大阪市職員をはじめ市民の思想調査をするなど、憲法を平然と無視する人物です。
3人は共通して「決められない政治」を批判し、自分はオピニオンリーダーだと言います。しかし何故決められないのか。マスコミは衆参のねじれを強調しますが、本当のところは市民の反対していることばかりをやろうとする政治だから、1党だけでは怖くて出来ず、寄り集まってしか出来ないというのが真実ではないでしょうか。
 こう考えてくると、私たちの市民運動もまんざらではない力を発揮しているということがわかります。
 今、首相官邸前や国会議事堂前では、集会なのかデモかわからないような市民集団が水曜日には反貧困を、金曜日には反原発をリズムをとるかのように訴え続けています。
 地方でも、電力会社の支社前では反原発を訴える同様の集団が毎週いずこともなく集まり、岩国や沖縄の基地前ではオスプレイ反対、米軍基地撤去の人垣が出来ています。
 まさに、このまま黙っていては日本国憲法25条に守れらた生存権も、13条に守られた生命と自由、幸福を追求する権利も、9条に保障された戦争とは無縁な平和国家の建設もないがしろにされていく。そんな危機感が渦巻いていると言ってもいいでしょう。
 もう時代は2大政党の対立時代ではなく、市民対民主・自民・維新連合軍の2大勢力の対立時代なのです。市民は日本国憲法を守る平和で民主主義が暮らしに生きた日本の建設を願う。民主・自民・維新連合軍は時代錯誤の戦前の大日本帝国憲法の時代への逆行を狙っていると言っていいでしょう。
こんな時代錯誤を絶対許してはならない。日本国憲法は、このような局面を予測していたかのように、前文で「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。」とし、「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。」と12条に記しています。今私たちは、選挙権の行使だけではない、それぞれ個々人が自分の居場所で出来うる限りの手段を尽くした抵抗で、歴史を後戻りさせないとことがが求められているのだと思います。私も高槻市議会で力の限りがんばる決意です。