6・11脱原発100万人アクション

 昨日は中之島剣先公園の集会に家族そろって参加してきた。まだまだ家族ずれでの参加が少ないのが少し気になる。
 集会には、共産党の宮本武志衆議院議員社民党服部良一衆議院議員も駆けつけて挨拶し、30分くらいで終わった。

 しかし、難波までのデモ行進の時間がかかったこと。きちんと届けているのに警察の規制が厳しすぎる。主催者発表で4000人の集会だったらしいが、御堂筋の多々ある信号でデモ隊はバラバラにされてしまった。

 デモ行進中、門真市戸田市議会議員が、「同胞が福島で苦しめられている。そして若狭の原発群を抱えた私たちも他人事ではない。こんな事態に無関心でいてはいけない。」ということを何度も訴えておられた。まさにその通りだと思う。

 ドイツは早々と原子力発電からの撤退を決めてしまった。遠く離れた日本で起こった事態を検討しての結果である。ところが事故を起こした日本でそれが決められない。仲間内で勝手につくった「想定外」の事態なら免責されるという、とんでもない被害者無視、人権無視、人間のいのちを無視した無責任論が大手を振って歩くという始末である。

 それどころか、電力会社は一時なりをひそめていた「原子力発電を止めると電気不足が起こる」キャンペーンを蒸し返しはじめた。体のいい市民への「脅し」である。確かに私も節電は必要と思うが、何故原子力を絡ませる必要があるのかよく考えないといけない。

 こんな無責任な脅しが横行すると、夏の真っ盛りには、マスコミや電力会社の節電キャンペーンに騙され、真面目に「節電に努めたお年寄りの熱中症による孤独死」が大々的に報道され、「だから原子力発電がが必要」という論理の飛躍した馬鹿げた議論が生じかねない。
 
 識者の指摘によると原発依存度が高い関電でも、原子力以外の他の発電方法を活用すれば電力不足は起こらないという。電力の独占企業体である電力会社は、こうした指摘に対する事実関係をはっきりさせ、電力供給、電気事業にもっと社会的責任をもった対応をしてほしいものである。