公明党は何処へ行く

 今日の朝日新聞朝刊の見出しに「公明、橋下人事に賛成へ 「特別秘書」協調路線鮮明に とあった。中身は橋下大阪市長が政治活動を補佐する市長特別秘書の新設と現在私設秘書の奥下氏を起用する方針を固め、これに大阪市公明党市議団が賛成して可決される見通しであることについての報道である。

 私は、公明党中央幹部やそれを支える一部の財界人と、支持者の方々とは分けて考えないといけないと常々考えている。中央幹部が何を考えてるか別にして、公明党支持者の立っている位置は基本的に私と変わらないし、その願いも私の願いと大きく変わらないはずである。

 要は額に汗水垂らして働くものが幸せに生きられる世の中の現世での実現である。公明党を支持する方々が、私の主張を違和感なくとらえてもらえる、そういう時代を作っていかなければならないと常々考えている。

 中央の指示であろうが、公明党大阪市議団が橋下氏の施策を支持した意味は大きすぎる。公明党の市政改革は橋下マニフェストと同じなのか。橋下支持が公明党を支持する人たちにとって本当にいいことなのか。この決定が将来にわたって責任の持てるものなのか。大阪は公明党の大きな地盤である。そこでの間違った判断は公明党の存亡にかかわることである。公明党大阪市議団は中央・東京の言いなりではなく、主体性をもってもう一度真剣に考えてほしいと思う。

 私は今、45年程前に高校の日本史の先生が言っていた「私は公明党ファシズムの片鱗を見てしまう」という言葉を思い出す。公明党大阪市で推し進めようとしていることに、私はこの先生の指摘をダブらせてしまう。公明党ハシズムの手先に絶対になってはいけない。再び日本の歴史を逆行させてはならない。今日はそのことを強く訴えたい。