成人式
今日は高槻の成人式に参加させていただいた。
余裕をみていったつもりであったが、城跡公園西の北行き一方通行が高槻戎と成人式でなかなか進まない。着いたのは開始ぎりぎりであった。
現代劇場大ホールへの入場は、数年前のわらび座公演「火の鳥 鳳凰編」以来である。
昨日の出初め式と違って、教育委員会が絡むと「日の丸」と「国歌斉唱」となる。
国歌斉唱では、いつも気になることがある。「千代に八千代に」が「ちよりにやちよに」に聞こえるし、「さざれ石の」が「さざれ いしの」とブレスが入って聞こてしまい、意味が飛んでしまう。
歌詞が非科学的という人もいる。さざれ石が巌になって苔むすことはない。その逆で浸食作用で細かい砂になるのだというものである。歌の世界で比喩的表現だからいいという人もいるし、科学的にも間違っていないと論陣をはる人もいる。これらはすべて私が義務教育の中で先生に教えてもらったことである。当時の小中学校には、これだけ幅広い考え方の先生がおられたことになる。はたして今はどうだろうかと心配になる。国歌斉唱の時はいつもこんなことを感じながら黙って聞いている。
次に高槻市歌が歌われる。市歌は2番までということが多いが、実は私は3番が好きだ。
今ぞ自由の陽を仰ぎ 民主あかるき勤労の
汗にこぞりてゆるぎなき 平和築かん大使命
希望の槌のなるところ
おお躍進の高槻市 おお躍進の高槻市
皆さんどうだろうか。
そう言えば、今日の式典では、民主も、勤労も、使命も、希望も出てこなかった。汗は出てきたが、太鼓による汗だった。仕事は出てきたが勤労は出てこなかった。平和は出てきたが、平和な風土だった。
久保議長が、「20歳といえばすでに働いておられる方もおられるはず」と重要な指摘をなさっていた。障がいのある方はほとんどがそうであるし、不安定雇用の中でがんばっている方もいる。病気療養中の方もいる。そういう方たちにも祝賀の声が届き、報いられるときが早く来てほしいものである。
ちなみに私が成人式の時に(私も19歳から京都市で働いていたが)もらった蜷川京都府知事の色紙には「団結」の文字が、富井京都市長からもらった色紙には「信念」の文字が書かれていて、これは私の宝物である。