情けない!記事の書き方まで忘れてしまった。

 前回の記事を書いて早1ヶ月である。記事の書き方を忘れ、書くまでに1時間かかってしまった。

 あれからいろいろあった。

 一番うれしかったことは、この1年もめにもめ抜いた視覚障がいのある方の養護老人ホームのガイドヘルプ問題が解決したことである。高槻市とK市が実施責任を振り合い、ご本人の要求が実現しなかったのである。高槻市が間違っていたならもっと早く片づいたのだが、私は高槻市障害福祉課と同じ見解で、K市の対応が間違っていたと考えていたから始末が悪かった。でも、この1年自分の要求を曲げずに我慢して戦ってくれたご本人に一番感謝したい。この解決がほかの入所されている方々を励ますことは間違いないからである。そしてそれを横からささえていただいた視覚障がい方の団体役員の方にもお礼を言いたい。本当に長い時間がかかって申し訳なかったと思う。

 視覚障がいのある方と言えば、この前の日曜日にサウンドテーブルテニス市民交流会にお招きいただいた。中に金属球が入って音の出るピン球を音だけを頼りに普通のラケットで卓球台の上を転がし合うのである。ネットの下がちょうどピン球分だけあいていてそこを通すのだ。誰が考えたのかおもしろい競技だった。はじめは目を開けて練習し、次は目をつむり、最後は目隠しをして対戦した。勝負をしたり、ラリーの回数を数えたりして楽しんだが、私たちの組は飛び入りの小学生が7回で最高点だったが、他の組は毎週芝生体育館で練習なさっているという視覚障がいの方のカップルで68回という桁外れの数だった。慣れてきて要領が分かったが、卓球台に耳を近づけることである。それでも普通のラケットと変わらないから空振りもあるし、近くに来て慌てて打ってしまってあらぬ方向に飛んでいったりする。時間を忘れて楽しんでしまった。

 考えてみれば、これも障がいのある方の権利条約にいう「合理的配慮」だと思う。そのスポーツ版だ。ちょっと工夫をすれば視覚障がいのある方とない者とが一緒にスポーツを楽しめるし、障がいのある方が勝つことも出来るのである。審判長曰く、大会になるともっとシビアで、シンとした静けさの中で行われると言う。来年はもう少しいい成績を上げたいものだ。