あらためて3月議会のご報告(その1)

3 月 議 会 の ご 報 告(その1)

                          和 田 た か お

高槻市議会の議員定数が36名から34名に2名減に!定数削減に反対しました!
公明党自民党市民連合民主党の議員から、議会の最終盤に突然議員定数削減が委員会審議を省いた即日即決提案として提出されました。
もともと2011年の統一地方選挙で、議員報酬の削減と定数削減を選挙公報で公約に掲げていたのは、公党としては公明党だけ。維新の会の1人が同様の公約を掲げ、あとはみんなの党の1人が議員報酬と議員の半数削減提案をされていただけで、公約された方は1/3にも足りません。
しかし、この少数意見の提案を考慮し、私たち議員は「議会のあり方検討会」でその他の問題も含めて各会派の代表者が議論を重ねてきました。そして合意に達した項目についてはすぐに実施(例えば、傍聴者への提案書の配布、議会での各議員の賛否公表など)、合意に達しない項目については引き続き協議するという最終報告が議長になされたのです。議員定数の問題は、合意に達しない項目で、引き続き協議することが決まっていました。
今回の提案はこうした経過を無視し、議員報酬の削減には目をつむり、議員定数削減だけを取り上げたものでした。

議員報酬はその職務からして決して高額ではありません
 専門家集団である市職員相手に対等に議論するため、議員たるものが真面目に活動しようと思えば、現在の報酬でも足りないことは明白で、一部にあるボランティア参加という形式では、行政チェックは出来ないことは明らかです。確かに議員報酬は高額ですが、真面目に議員活動をしようと思えばそれ以上の支出が必要です。

「議会は市民意見の縮図、公正・正確に民意を反映させる場」であってこそ機能します
 市民の代理者を選ぶ投票権は、「地方自治の本旨」に基づいた地方自治運営を求めている憲法において保障された市民の重要な権利です。少数意見もきっちりと反映した「市民意見の縮図」たるべき議会、公正正確に民意を反映させるにはどうすべきかを、「審議」(議会は調査検討して決するところで、集まって相談するところではありません=提案者は答弁で議会で協議場する場との認識でした)せず、「協議」で決めるという今回の提案者の暴言を私は許すことが出来ませんでした。

日章旗を議場におくことに反対!!
今議会で、議長の責任で議場に日章旗と市旗を設置するという提案があり、議会運営委員会で議決されました。発言権を持たない無所属の3人は意見書を提出、議会運営委員会で特別に反対の意見表明をしましたが、多数で決まってしまいました。
 この案件も、議会のあり方検討会で検討され、結論の出ていない問題でした。日本国憲法に保障された「思想信条の自由」「良心の自由」に反するとして反対したのは共産党と無所属の二木、高木、私の1会派と無所属の3人だけでした。
 私は反対意見で、国旗国歌法が制定されたとき、賛成反対がいずれも50%に達しなかったことから、国論を2分する問題であること、日章旗が明治当初は船舶識別の旗印にすぎなかったが、これが侵略戦争の旗印になっていった経過、それがどれだけ悲惨な結果につながったか、朝鮮、中国、東南アジア諸国の受け止め方、戦争被害国民が多い高槻市の現状、民主主義は多数決ではないし、多数で決めていい問題と、かえって害悪をもたらす問題がある。ましてや議論の場である掲揚する必要は全くないと反対しました。

アベノミクス追随の公共投資優先、福祉切捨て予算に反対!
 安倍内閣になってから、国や地方自治体の予算は2ヶ年度を通して検討しなければならなくなりました。国の利益誘導施策で、本年度予算で盛り込めないものを前年度の3月補正で組んでくるからです。今年は、昨年の48億円(その前年の9倍)には及びませんでしたが、初日に委員会審議抜きで35,5億、会期末にこれも審議抜きで2,6億を追加し、計38億円を超える補正がされました。予算だけ組んで翌年度に繰り越して使う。こんなことは本来予算の例外措置ですが、この2年間、こんな予算編成が大手を振って可決されているのです。高槻市の歳入としては国からの交付金となるのですが、おおもとは国の借金。そしてそのお金は庶民にまわらず、ほとんどが大企業の利益になっていくのです。こんなことは許されません。