建国記念の日反対集会で発言しました

 戦争の足音がひしひしと迫ってくるという状況の中でことしの2/11を迎えました。
 これまでの選挙で、「いのち第一 福祉は権利、原発反対、憲法を守る」を掲げている私ですが、昨年は、これに「格差、差別反対、人権を守る」を加えなければならなくなりました。新年は、真正面に「戦争反対 平和を守る」を掲げなくてはならなくなりました。 
昨年、「ザイトク」、「差別憎悪煽動」団体が、高槻市で「検証!慰安婦展」なるものを開催しました。私たちは、過去の歴史事実をねじ曲げ、民族差別を助長して人権を著しく侵害し、自由にものが言えない社会をつくっていくこの種のパネル展に反対するため、開催に反対する市民の会を結成し、その不当性を訴えて、ネットや街頭で署名活動を行い、地方自治体当局に「会場を貸すな」と申し入れをし、高槻市職員に早朝ビラまきを実施しました。また、開催当日は開催される会館で、カンター行動や市民集会に取り組みました。
 こうした市民の皆さんの声に支えられながら、9月議会で私は、「ザイトク」の「検証!慰安婦展」の内実がいかなるものであったか、そのパネル展の事実に反する展示を事実上黙認し、差別煽動展示を容認し、展会場における人権侵害事件を見て見ぬふりをし、2回の警察官導入を許し、そのままパネル展を終えてしまった高槻市当局を糾弾しました。その後、この運動は西宮市、吹田市に引き継がれ、「行政がヘイト団体に2度と貸さないことを通告する」「行政の指示で主催者が一部表現を隠す」と言った成果をあげています。
 ただ、この運動の中で、「差別憎悪煽動」という蛮行を単なる「ジェンダーの問題」にすり替える潮流が出てしまったことは残念でなりませんでした。
今年に入って後藤さん、湯川さんの事件が明らかになりました。この事件は、差別を煽り憎悪をかき立てることがどういう結果をもたらすものであるか。ヨーロッパにおけるイスラームへの差別と人権侵害がどれだけひどいものか。戦争とは、何でもありの殺戮の繰り返しであることを平和ボケした私たちに明らかにしました。この事件で、安倍首相は「痛恨の極み」と発言しましたが、この発言は単にイスラム国への憎悪をかき立てるだけのヘイト発言で、2人を救出出来なかったことを私たちに謝罪するものではありませんでした。
 それどころか、自らが憲法9条を持つ国の首相であることを無視して、「宣戦布告」をしてしまったのです。これからも彼はさらに暴走し、参議院選挙後の憲法改悪国民投票めざし、国家権力、右翼潮流、新自由主義者、ヘイト団体等さまざまな方法を駆使して国家的謀略の限りを仕掛けてくることでしょう。
私たちは、これに対抗する各分野での闘い、本日の「君が代・日の丸処分反対」に強く連帯し、さらに幅広い活動を展開していかなければなりません。一層気を引き締めてがんばりましょう。 高槻市議会議員 和田たかお