いよいよ総選挙

政治選択の時がやってきました。

安倍自民党超右翼暴走政権は衆議院を解散し、

 「アベノミクス」という経済政策の失敗を隠蔽し、
 消費税は先送りするとみせて増税を確実なものとし、
 沖縄県民の「基地はいらない」という選択をなきものにし、
 川内原発をはじめとする原発再稼働反対の声を無視し、
 労働法制改悪、年金・医療・介護・福祉削減反対の声に耳も傾けず、
 TPP交渉即時中止の声を先送りし

政権にしがみついて、庶民の生活を危機に陥れようとしています。
 この政治の行き着く先は、日本国憲法の改悪であり、戦争への道に
他ならないと考えているのは私だけでしょうか。
 これ以上、アメリカ、財界、大企業、資産家中心の政治はごめんです。

 マスコミの言う通り、自民党は300議席以上とるのでしょうか。小選挙区マジックでとれるのかも知れません。それでも、前回総選挙で、安倍自民党有権者比で15%強しかとっていない弱小政党であることをみなさんに知ってもらいたいのです。有効投票比でも26%強です。そして、前回選挙の小選挙区投票で、全国で200万票の白票が出たことは何を物語るのでしょうか。

こんな政党の中の、それもごく一部の人たちの言いなりになる政治が出来上がってもいいのでしょうか。絶対に許されることではありません。

 私が若かった頃、教えてもらったことがあります。
「保守と革新はしのぎを削っていい世の中が生まれるもの。しかし、反動は叩きつぶさなければならない」と。

 今まさにそのときがやってきています。保守と革新が手を結び、反動を叩きつぶさなければならないのです。刑法77条に触れるような犯罪行為、「国家の転覆」、「内乱」はやめさせなければなりません。

 沖縄選挙はそれを見せつけてくれました。

 
 私は下田部健康を守る会の機関誌に、選挙結果を待たず、以下の通り寄稿しました、

 「2015年の新年は、衆議院選挙結果を受け、安倍自民党超右翼暴走政権と私たちががっぷりと四つに組んだまま迎えることになりました。一切手を緩めることは出来ません。油断せず、激戦の4月の統一地方選挙を勝ち抜き、小西院長から引き継いだ「革新無所属」の貴重な議席を守り抜きましょう。」

 さらにこれに付け加えれば、「1年7ヶ月後の参議院選挙、(ひょっとするとこれがダブル=憲法実質改悪の一院制施行になるかも知れません。)で又闘いましょう。しばらくは闘いはやむときがありません。

 あるデモ行進で女性の方が「今闘いますか それとも戦争で闘いますか」のプラカードを持っていました。すごい女性です。

 「そしてまた、私たち自身は、「誰でもが地域を終の棲家に出来る」そんな地域を富田下田部地域に作り上げましょう。安倍自民党超右翼暴走政権に抗う活動、私たちの地域を作り上げる活動、この2つを両輪にして、今年も両守る会の活動を推し進めていきましょう。」

                    以上です。

和田たかおを励ます会ご参加ありがとうございました

            和田たかおの市政報告
2014,11,30

 以下は当日の市政報告のメモです。当日お話ししきれなかった部分もありますし、表現が変わった部分もあります。

 皆さん、ありがとうございました。落語にお役所仕事を風刺した「ぜんざい公社」というものがありますが、今の劇などはその典型です。ある人がぜんざいを食べようと公社に行って、たらい回しされたあげく,食べたぜんざいは甘くない。甘い汁は全部公社の方で吸いましたという落ちになるのですが、私はこのぜんざい公社のやり方が、お役所だけでなく身近なところに広がってきているような気がしてならないのです。人と人とを結びつける「情」、「情け」といったものが少しずつ枯渇した社会になってきているのではないかと思います。
 松田陽子さんのお話をお聞きしていて同じことを感じました。
松田さんのご本に「生きているだけで価値がある」というものがあります。その中で松田さんは「宿命を使命にかえて生きていく」とおしゃっている。私なりに解釈させていただきますと、自らに与えられた現実を、脚色せずに、ありのままそのままに受け入れて、その中で自分の生き様を変容し、人々と協力し合って少しでもよりよい世の中、すべての人が幸せに生きていくことが出来る世の中を創るため、人と人とが手を取りあって生きていくことだと思います。そんな中で松田さんがおっしゃっている「ありがとう。あなたに出会えてよかった。」この言葉を、人と人との間で反復させる、これが「情」であり「情け」ですね。そして、お互いが「生きていてよかった」という気持ちを抱くことが出来る。そういう経験をみんなで積み重ねていける社会になればいいのになと思います。
 皆さんご承知の通り、私には障がいのある娘がいます。1歳になるまでは入退院の繰り返しでした。当時の主治医は富田町病院の○○先生です。娘はクベース
の中で陥没呼吸を繰り返し、生死のふちをさまよっていた時期があります。そん
な中で、彼女からはまず「命(いのち)の大切さ」を学ばせていただきました。松田さんのご本から頂戴しますと、「死と隣り合わせになりながら、一生懸命、生きている人たち。・・・最後まで果敢な生き様を見せてくれて、私たちを励まし続けていてくれる人・・・。」そんな光景になるのでしょうか。この世に命をいただいてから今日まで、皆さんに支えられてしっかりと生き抜いています。彼女と共に生きてくる中で、「障がいを持って生きること」「生きること」その中で大切なことは「心と心を結び合わせること」「人格を育むこと」ということも学ぶことが出来ました。
 さらにその経験を今「老い」と向かい合ってどのように活動出来るのか、それを支える地域をどのように変えていけばいいのか。それが私の現在のテーマにもなっているわけです。
 松田さんは、子どもを虐待をする親の問題についてもご本の中で触れられています。私は高槻市の人権推進委員会委員をしておりまして、あるとき、子どもの人権について論議する場面がありました。高槻市から出された原案は、子どもの人権については記されていたのですが、親の立場、人権について触れられていませんでした。「親だって現代社会、新自由主義構造改革路線の社会から虐待を受けている。」「資本、情なし」といいますが、人を蹴散らかして「利益をむさぼり食う」ことが当然の社会になってきている。こんな中で子どもたちの人権を守るためには、まず親の人権を守ることが必要。家庭福祉に着目しない虐待分析は底の浅い分析である。」と私は批判しました。松田さん流に申しますと、「親ばかりを責めないで」ということになり、「誰よりも母親が苦しんで、抑えきれず、たまたま横にいる「弱者」に向けられてしまう。悲劇をなくすのに大切なのは、母親に「ひとりじゃないよ感」をもたせること」と結んでおられます。「人間にとって一番つらいことは『孤独』である。」とも言っておられる。その通りだと思います。今、多くの人たちが孤独にされています。人間は単数では生きていけない。複数でなければ生きていけない。お互いが大変なところを助け合ってしか人間は生きていけないのです。弱肉強食の社会から「お互いに大変ですね。」と自分たちで手を取り合って変えていける社会にしていかなければならないのです。
 これが、私が38年間福祉の仕事をし、仲間の反論にも耐えてやっとたどり着いた結論です。ところが、彼女はまだ × 歳でいらっしゃいますから、その洞察力の鋭さに驚いているところです。
 さて、松田さんのいいお話に感動して少し前置きが長くなりました。
 これから、2011年4月24日にみなさん方のお力で高槻市議会議員に当選させていただいてからの活動についてご報告させていただきます。

 私の市議会議員としての活動は大きく7つに分かれます。

 1点はみなさん方からのご要望を受け直接高槻市の担当部署と掛け合ってそのご要望を実現する活動です。これは富田公民館の備品の購入(ガスコンロ、畳、蛍光灯)【備品購入170万、消耗品400万、修繕料570万⇒540万、350万、475万で計230万増)】から始まり、富田アンダーの照明増設、でこぼこの生活道路の補修、富田村踏切の改良、出会い頭衝突回避の交通安全対策、水路危険対策としてのガード設置、いずれの問題も、これまで他の議員さんに頼んでもいっこうに実現しなかったということですから、私には不思議としか思えません。さらには玉川橋団地へのバス便の増発なども実現させていただくことが出来ました。さらに、市街地整備促進特別委員会委員として富田の街づくり、富田芝生線整備の問題についても地元の皆さんのご意見をお聞きする中でその声を市政に届けてきました。

 2点目は市民運動と行政の橋渡しをする、市民運動とともに活動するということです。これは2011年の選挙の約1ヶ月前に起きた東日本大震災福島原発事故の被災者の救援活動、学校給食から放射能に汚染された食品を取り除いていく運動から始まりました。高槻市にも衛生研究所を建設することを提案するとともに、制限的ではありますが、大阪府の衛生研究所で検査を行う態勢も出来ました。さらに、若狭湾沿岸にある原子力発電所(志賀、敦賀、美浜、大飯、高浜、そしてもんじゅ)、高槻市はその80キロ、250キロ圏内に入ってくるわけですが、事故を起こした場合を想定して、放射能測定機器の購入と測定実施にも結びつけることが出来ました。また、福祉の分野では精神障がいのある方の医療費助成実現に向けての運動とも関わることが出来ました。この要望はまだ実現していませんが、当事者運動の高揚の中で、今年2月に大阪府議会で請願が全会一致で採択され、実現まで秒読みの段階に至っています。この時から始まった上牧行動は51回続いていて、私も本当に時々ですが参加させてもらっています。最近ではヘイト団体憎悪をもって差別を煽動する団体のことですが、このパネル展阻止のため、新しい仲間の皆さんと交流することが出来ました。

 3点目は差別・人権侵害に反対する活動です。これは高槻市内の問題だけではなく、大阪府下のみならず京阪神にの仲間と闘ってまいりました。「住まいは人権」と言われますが、高槻では富寿栄住宅の修繕問題や建て替え問題、植木団地の一方的な廃止問題、西宮市やJR奈良駅前の改良住宅追い出し問題、さらには、差別捜査で無実の罪に陥れられた、いわゆる狭山事件石川一雄さんのえん罪をはらす活動にも皆さんと一緒に取り組んできました。これらの闘いに出向いているのも高槻市議会では私1人です。

 4点目は3点目の差別・人権問題とも絡むのですが、日本の右傾化に抗う(あらがう)地方からの活動です。わずか50秒の君が代斉唱時に起立しなかったことで、38年間子どもたちから慕われた先生を学校現場から奪ってしまう。それも手続違反でそれを行うというとんでもない教育委員会の人権侵害事件、さらには、9月に総合市民交流センタークロスパルで行われた韓国・朝鮮の人たちの差別を煽る「在日特権を許さない市民の会」のパネル展中止を求める活動の先頭に立って闘い、ヘイトスピーチを行うもの、いわゆる憎しみをもって差別煽動を行う団体を糾弾するとともに、高槻市は差別に加担するようなことがあってはならないと一般質問で追及しました。この問題を正面から取りあげているのは、大阪府門真市の戸田議員ですが、反ヘイトの一翼を担うことが出来、現在兵庫県西宮市、大阪府東大阪市とその闘いは脈々と引き継がれています。これらを議会で取りあげているのも私ただ1人です。

 5点目は私の専門である福祉の問題での闘いです。これについては、制度論から高槻市を追及するのではなく、日頃の生活相談から出てきた現に困っておられる方の立場に立って市当局を追及するというのが私のスタンスと、これで押し通してきました。
 介護保険では、高槻市の介護認定の厳しさについて追及しました。障害のある方の福祉の問題でも、さまざまな問題について追及し、窓口での待ち時間を減らすため障がい福祉課の窓口を広げさせることにも成功しました。65歳以上の障がいのある方の介護保険優先問題についても、当事者の声をお聞きする中で、国の通知にもない高槻市独自のローカルルール、高槻市の不当な障がいのある方への差別といってもいいと思いますが、これについて当局を追及しました。障害のある子どもたちの教育の分野でも、サポート教室の充実、特に通級回数制限問題について追及しました。国民健康保険の問題については、その取扱について一番被害にあっておられる零細企業、個人事業主の団体の方からその厳しい事態とお伺いし、議場で負担の重い保険料問題と受診抑制を招く給付の問題について高槻市を追及しました。団体との話し合いの中で、初めて国保について精通している議員に会ってその問題点を共有できたという思いになっていただけたと思います。これが大事なので、市党派で識別するのではない議会と庶民をつなぐ活動なのです。また、児童扶養手当の問題については、実際に受給なさっている方の定時届けに同行する中で経験した、申請権をないがしろにする「事前相談前置主義」とも受け取られるホームページの記載と窓口規制を改めさせることが出来ました。生活保護では、業務知識不足から生じた高槻市に責任のある問題を、弱い立場にある生活保護受給者に責任転嫁する高槻市の市政を厳しく追及し、業務の公正な実施に貢献することが出来ました。受給者にまた、生活福祉課の公金詐取事件では、高槻市の構造的な不正を、たった1人の職員のすべて責任を押しつけようとする高槻市の姿勢を追及しました。これら、業務の詳細に立ち入った追及をしているのは私ただ1人です。

 6点目は、これは私のライフワークともいうべき相談活動です。一部に私1人の力ではどうしようもない、力足らずで住民の皆さんの運動の輪を広げることでしか解決がつかない問題もありましたが、福祉の問題についてはそのほとんどを解決することが出来ました。プライバシーの問題から多くはお話しできませんが、私自身も大いに学ばせていただくことも出来ました。これからもこの活動をメインに私の市議会議員としての活動を行い、たとえすぐに解決できない問題に遭遇しても、先ほどの松田さんのお話にもありました通り、「和田議員に会えてよかった」「話を聞いてもらっただけで気持ちが落ち着いた」「同じ立場のお友達が見つかった」と言ってもらえるような相談活動めざし精進していきたいと思います。

 7点目は濱田市政の後ろに控えている安倍暴走超右翼政権とのさまざまな分野での対決です。
 11月21日衆議院は解散されました。12月2日には総選挙が告示,14日は投票日です。何故今の時期に総選挙なのか。はっきりしていることは、先に延ばしては安倍政権がもたない、2009年8月と同じことが起きてしまうという超右翼暴走安倍自民党の危機感です。
 沖縄の辺野古基地問題は、沖縄県知事選挙で沖縄県民がみごとな結論、反対の意思表示を示した。まずこの選挙がなかったことにしたいというのが安倍政権の目論見です。アベノミクスは大企業と資産家を大もうけさせましたが、庶民には格差と貧困をもたらし憲法25条の実質改憲をすすめただけです。原発廃炉の問題では、再稼働準備中の川内では御嶽山の突然の噴火で反対運動の指摘が現実味を帯びてきた。敦賀活断層、大飯は人格権を認めた樋口英明裁判長の判決がでる。東北の復興は遅れに遅れる。原発震災被災者である福島の人たち、子どもたちを棄民化する。TPP(環太平洋パートナーシップ協定)では重要5品目である米、麦、牛肉・豚肉、乳製品、でんぷん類までもが危うい。医療産業にも影響が及び混合診療が始まるという危機も知れてきた。日本国憲法改悪プログラムでは9条も96条でも庶民の抵抗にあう、さらには立憲主義の破壊ということで改憲論者、官僚までが反対に回る。日本版NSC法(安全保障会議設置法)、特定秘密保護法は何とか通せたけれども、1年たってもなお反対が続いている。プログラム法案による福祉の後退(介護・医療・年金・保育など)は庶民の怒りと顰蹙をかっている。消費税を上げるにも経済状況からして誰が考えても出来ない。庶民との対決は深まるばかりでにっちもさっちもいかない。しかし、今なら代替勢力がないから過半数は最低とれるだろう。政権は温存できる。こうした判断に基づく「今のうちに解散」、庶民の怒りが沸騰しないまでにという、「までに解散」だと私は考えています。
 しかし、これについても、沖縄県では庶民が反撃に立ち上がりました。小選挙区保守系無所属民主党共産党社民党自民党の一騎打ちが実現したのです。私たちもこの沖縄の闘いの学ぶ必要があります。「仕掛けられたら仕掛け返す」という庶民の力が沖縄では生まれ始めているのです
 以上3年間の活動のご報告をさせていただいてまいりました。最後に、私自身来年4月19日告示、26日投票のの統一地方選挙で2期目に挑戦しようと決意しています。本当にありがたいことですが、さまざまな方から、必ず勝利してほしいといった激励のお言葉をたくさん頂戴しています。
私は3年前、選挙告示の前日の会議で、私を応援していただいている皆さんの前で、「私が当選したとしても、高槻市政を動かすようなおきな力は発揮できないかも知れない。しかし、オール与党の庶民の声が届かない高槻市政を許すことは出来ない。そういう闘いである。」ことを申しました。今もその気持ちに変わりはありません。
 小西院長の時代には小西院長がいなければ議会で問題にもされなかったことが多くあるのです。小西院長が同和問題介護保険問題で当局を追及なさったその姿は、心ある職員の中では語りぐさになっているのです。小西院長の伝統の議席は、議会の中で1人孤軍奮闘することもいとはない貴重な議席として受け継いでいかなければならないのです。これが私に2期目の立候補を決意させたものであり、もう1期議員をさせていただきたいという私の願いでもあるのです。それを産み出す原動力になっていただけるのは、富田町病院、うえだ下田部病院、守る会、富田下田部地域を中心にした皆さんお声が支えなのです。私は私心をもって議員に立候補するのではありません。高槻市政を住民の意思が反映された、日本国憲法に保障された地方自治が実現する自治体にすべく立候補させていただくのです。このことを最後に申し上げて私の市政報告とさせていただきます。ありがとうございました。

以下は時間がなく割愛されました。
【決意表明】
温かい励ましのお言葉、本当にありがとうございました。和田たかお、2期目当選に向けてがんばります。
 来年から議席は36から34に2名減になりました。そこに有力議員の支援する候補、5人から4人に人数を絞った党の女性候補、前回は落選しましたが、相当の得票を得ている無所属候補2人、西宮市長の元秘書の若手新人候補と風を呼ぶイケメン3人組。さらに、「風」だけが頼りの候補も「風」にのりますと無視できません。
 私は9月議会で「革新無所属」を直ることを宣言しました。世の中にいう自称他称の「市民派」では、しっかりとした革新の立場に立てない、働く者、真面目に30年、40年働いてきた方々の立場にしっかりと立てない、虐げられたものの立場にしっかり立ちきれない、議員が先頭に立たなければならないときに先頭に立てなければ議員になった意味がない。そのことを4年間の議会活動で知ることが出来ました。
 統一地方選挙まで5ヶ月を切りました。どうかこうした私の立場「革新無所属」という一見古めかしい立場をご理解いただき、皆さんの意見を代表する議員としてさらに力を与えていただきたい。そして、当選したからといってはしごを下ろすのではなく、ご一緒に悪政と闘っていただきたいのです。そのことを最後に申し上げまして私の決意表明とさせていただきます、ありがとうございました。 
   2014,11,21記

沖縄県知事選挙と衆議院解散

沖縄県知事選、10万票の大差、本当によかったと思う。


いのち第一 福祉は権利

原発反対 日本国憲法を守る

格差・貧困・人権侵害を許さない

消費税増税反対 TPP交渉即時中止

辺野古新基地反対 米軍基地撤去

沖縄県民に学び、住民自治の推進で
 地方から安倍暴走政治に終止符を!


 上記が私の統一地方選挙に向けてのスローガンであることはすでに書かせていただいた。

 投票率もまずまず、3ポイント以上の伸び、前回選挙より3万5千以上の方が投票所に行ったことになるからたいしたものだ。

 この沖縄県知事選の前にふってわいたような衆議院解散旋風は何だったのか。翁長氏と仲井眞氏の票差は10万票の大差だから、自民党筋もは敗北がわかっていたと見るべきだ。アメリカも財界もだ。だから衆議院解散になったとも言えるのではないだろうか。沖縄の敗北を帳消しにするために。

 日本という国は誰が支配しているのか。もちろん主権在民強いていえば国民、でも、どうも実態は違うらしい。首相でもない。何故なら、安倍首相は9日から17日まで北京で開かれたアジア太平洋経済協力会議首脳会議、東アジアサミット、G20サミットに出席するため外遊中だったから。安倍首相のいない間に解散がほぼ決まったことが不思議でならない。

 2009年、小沢氏が民主党党首の時、まもなく行われるだろう総選挙が予想された5月に、彼はえん罪で起訴され民主党主を追われた。小沢氏は財界の嫌われ者だった。その6ヶ月後の衆院選民主党は大勝、小沢氏に変わった鳩山氏が首相になった。この時も鳩山氏が辺野古を県外にということにこだわったため、お母さんからの相続税辺野古の問題で首相を菅氏に引き継がざるを得なくなった。

 菅氏は市民運動しか知らない。厚労大臣当時の市民運動の延長線上のエイズ薬害問題では名をはせたが、財務省官僚にレクされて消費税増税とTPP参加を叫ぶに至り参院選に負ける。結果、民主党は政治の主導権がとれず右往左往、やっとのヒットが原発廃止だったが、これもアメリカと財界の意向ですぐクビ、とうとう出てきたのは野田氏という松下政経塾出身の市場原理主義構造改革急進派。こんな男に政治は頼んでないと国民が背を向ける中で、投票率は前回と変わらないのに自民党衆議院選挙で圧倒して政権を奪取した。

 当時少し景気が上向いていたのをいいことに、安倍氏が打ち出したのがアベノミクス。金融の大胆な緩和で起きたミニバブルで株価は値上がり、機動的な財政支出で地方を公共事業で少し潤して参議院選挙にも勝利。ところがところが、消費税増税社会福祉の削減、格差と貧困の拡大で国民生活は危機に瀕することになった。

 悲願の憲法改悪も思うままに進まない。全面改憲派もちろん、9条も96条もだめだと国民は言う。果ては味方のはずの学者や官僚まで・・・。やっとの思いで「集団的自衛権」は解釈改憲したが、これがまた不人気、特定秘密保護法は何とか成立させたが、安全保障基本法制定、国家情報局設置法制定、共謀罪の制定などの国の強権的な施策を進める法の制定は進まない。
 
 原発再稼働も福井地裁で「大飯3,4号機の原子炉を動かしてはならない」との弾劾を受け、川内原発では心配していた火山国日本の御嶽山が警告する事態となった。

 TPPも化けの皮がはがれてきて、農業団体から「公約違反」と訴えられる。

 そこで改造内閣と洒落込んだが、これがまた政治資金問題で真っ黒だらけ、これでは第1次安倍内閣のにの前になると切羽詰まっているところへ沖縄で負けるという情報、アメリカは絶対これを許さない。何しろアメリカでさえ使いたくない普天間を廃止して、陸軍も海軍も空軍も海兵隊も使用できる、そして弾薬庫と軍港と滑走路2本がつく最新鋭の基地が作れなくなっては大変、沖縄県知事選挙をご破算にするには解散して民意を問うしかない。「沖縄差別を知らん顔して選挙で帳消しにする。」このようなアメリカと財界の意志に従うしか、安倍首相自身延命を図れなかったのだろうと思う。

だから、今回の選挙は、①沖縄の敗北を帳消しにする②アベノミクスの失敗が国民世論にならないうちに③原発が再稼働し国民の怒りが沸騰しないうちに④プログラム法案による社会福祉の削減が国民の怒りにならないうちに⑤TPP交渉で政府が日本の農業をはじめとする生産業、医療分野などへの影響がわからないうちに⑥消費税増税がどれほど国民を苦しめるかわからないうちに⑦格差貧困が広がり国民の怒りが頂点にならないうちに⑧東アジアの国からこれ以上忌み嫌われないうちに解散すれば、少なくとも過半数、うまくいけば全委員会の主導権がとれる安定多数は維持できると踏んでの解散だと思う。

 いわば「うちに」という自民党の党利党略の「うちに解散」である。

 残念ながら、自民党は今回も勝つのだろう。公明党という強い支持基盤があるのですから強いはず。あべこべに、公明党は何処まで自民党の支持が得られるかにかかっている。共産党比例区か京都1区で勝負しながらも現状維持で、困難な闘いの中で貴重な前進または踏みとどまったという総括になるのだろうか。民主その他の政党は候補者調整が出来るか、つまるところ野合が出来るかにかかっている。野合が出来れば出来るだけ自民党が減るという具合だが、政権は取れそうにもない。小選挙区制とはそういうものだと思う。いや、選挙結果では、安倍政権への身売りも出てくるかも知れない。

 私自身比例区は何処に入れるか決めている。比例区は政治の選択選挙です。しかし、小選挙区は、いつも通り、よりましな候補者に入れるしか選択はありません。来春の市長選もどうなるのやら。困ったものです。ただ、小選挙区選出の方は、もう少し自分の好きな活動だけするのではなく、地元のことに尽くしてくれとは言いたいですね。

高槻市議会議員活動白書

 高槻市議会議員活動白書なるものがあるそうな。一覧させていただいて、その採点の指標からどなたがお作りになったか私にはすぐにわかった。

 選挙が近づいてくると何があるかわからないということもよくわかった。

 議会での発言(一般質問、本会議質疑、委員会質疑)の合計では、1年生議員としてはトップ。さすがに北岡議員には抜かれたが、委員会質疑(私の場合は福祉企業委員会)の質疑では古参議員を含め全議員中ダントツのトップをしめた。

 ご支援いただいた方には感謝感謝である。活動報告書なるものは(↓)からご覧いただけるのでどうぞ。

http://takatsukisigikai.deca.jp/wordpress/4%E3%80%80%E5%9F%BA%E7%A4%8E%E8%B3%87%E6%96%99/

 しかし、ただ喜んでいるわけにはいかない。この報告書の価値観と私の価値観は過ごし違うが、こういう調査結果が出ることで自らの反省の材料にはできるのでありがたい。

 つくられた方は大変なご苦労だったと思う。こちらにも感謝である。

提言集改訂版8/28

  2014,4/29, 5/1, 5/13, 6/8,28,7/2,8/28版

大きくは変わっていませんが、新版です。


     高槻市政のあり方についての提言(討議資料)

一昨年成立した安倍自民党内閣の暴走がすさまじい勢いで始まっ
ています。アベノミクスと称する、国債の乱発と消費税増税を財源にした公共事業による利益誘導と大企業の大もうけを保障する政策、戦争はこうして起こるのだと言わんばかりの危機を煽った戦前の軍国日本を彷彿とさせる政策宣伝、集団的自衛権違憲解釈閣議決定、そして、つまるところは戦後67年にわたって私たちが守り続けてきた日本国憲法を改悪しようという動きです。

 大企業の利益のためには、「社会保障」、「社会福祉」は削減されて死語化され、その費用の増大は「財政的脅威」と叫ばれ、「自己責任の厳しい追及(自助)」と、「地域における助け合い(共助)」が「社会保障」、「社会福祉」の原則にされ、社会保障社会福祉などの「公助」は、「自助」や「共助」が期待できないときに初めて動き出すものに改められようとしています。さらに、非正規雇用の増大など働く人たちの差別と人権侵害が広がり、さらなる労働法制の改悪が企図されています。

 3年以上たっても放射能を垂れ流す福島第一原子力発電所東日本大震災で、今も25万8千人の避難者を出しながら原子力発電をやめようとしない。「人間のいのち」を無視した復興計画、エネルギー計画は、絶対に認められず、改めさせなければなりません。

 こうした事態を日本国憲法に照らして言えば、憲法前文「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。」と保障している「平和的生存権」、憲法25条の「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。 国は、すべての生活部面について、社会福祉社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」という人が人たるに値する生活を保障されるという生存権。そして、先日の大飯原発差止判決で指摘された「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。」という憲法13条、25条を根拠とする人格権(人格的生存権)が脅かされようとしているのです。

 しかし、こうした安倍氏日本国憲法をないがしろにする憲法改悪への暴走行為は、まともな行政官僚たちから見放されつつありますし,1%の大企業のみの利益の擁護は、日本の食糧づくりや物作りを支えてきた旧来の保守層からも見放され始めています。さらに、原子力発電の再稼働は、現実に起こった3・11のすさまじい環境破壊から、先の「人格権」を否定するもの、国富を喪失させるものとして司法の手で厳しく断罪されました。

 国権の最高機関である国会で、多数決で決めていい問題と、多数決では奪えない基本的権利があることが司法の手によって明らかにされたのだと元法務官僚がある雑誌で指摘するまでになっているのです。

この3年間、議会で一番よく発言する新人議員として、また、党
派を超えて様々な方と手を携える議員として、どこでも出かける議員として、私は活動してまいりました。地域の切実な要求、細かな要求も、皆さんとご一緒に実現してまいりました。

しかし今、国政が地方自治を脅かし、住民の「いのち」を脅かそうとしています。私はこれまでの3年間の活動にさらに磨きをかけ、安倍内閣の暴走をやめさせ、平和主義、基本的人権の尊重、主権在民という日本国憲法の精神を支柱にした、主体性のある高槻市行政の推進のため、私の専門分野である「福祉」の増進のため、さらに力を尽くしていきます。

そのためには、住民のみなさんとともにある活動、相談活動の充実と、市民運動のさらなる活発化と議員の議会活動の連携が是非とも必要です。議員が市民活動の手枷足枷になっているような現状は何としてでも改めなければならず、市民運動をさらに活発化させ、国及び高槻市に対する要望、要求活動を高め、住民の、住民による、住民のための地方自治実現のためさらに奮闘する決意です。


        私 の 政 治 信 条

●市民のみなさんからのご相談を大切に、少数意見を尊重、その声を市政のすみずみに反映させます。
 市民の皆さんのご意見をもとに、高槻市議会の中で市政のあり方をただしてきました。これからも、さらに市民のみなさんと運動と手を携え、一緒に行動しながら高槻市政を変えていきます。

憲法9条を守り、住民自治を活発化させ、平和な日本の建設に邁進します。
 戦力の放棄と、武力による国際紛争解決を否定する日本国憲法の精神に基づき、核兵器の廃絶と恒久平和を内実のあるものにします。
 違憲立法である特定秘密保護法の廃止、安全保障基本法制定、国家情報局設置法制定、共謀罪の制定などの国の強権的な施策を進める法の制定にみなさんと一緒に反対します。

●すべての原子力発電所の原子炉の即時廃炉決定を求め、再稼働に反対します。
 原子力発電所の燃料は核です。核と死の灰がこの日本に存在すること自体が日本の危機であることを、2011年3月11日の福島第一原子力発電所の事故が教えてくれました。世界に核燃料、核廃棄物は不必要、理由の如何を問わずすべての核保有に反対します。
 すべての原子力発電所の原子炉の即時廃炉決定を求め、再稼働に絶対反対、食育計画に「食品の放射能問題を記載させた実績」をもとに、子どもたちの食を守るとともに、福島被災者の支援を強めます。

●福祉の後退にストップをかけ、富田・下田部地域から、現代版「いのち」を守る施策を作り上げます。
国に先駆け岩手県沢内村が乳幼児医療、老人医療の無料化を打ち立てたのが1961年でした。(「そのとき歴史が動いた」「いのちの山河」〜日本の青空)
この動きが、各地の自治体を動かし、1969年に東京都と秋田県で老人医療費の無料化が実施され、そしてやっと国も1973年1月に老人福祉法で老人医療の無料化を実施したのです。(福祉元年)この沢内村の活動は、「自分たちで生命を守った村」と評価されました。
小泉政権時代の第1波、そして安倍暴走政権の第2波の福祉の後退が進む困難な時期にあって、私たちは今一度この沢内村の活動に学び、富田・下田部圏域で「医療」、「介護」、「福祉」の再生に取り組み、これを高槻市全域に、そして国の施策に取りあげられるまでに充実させたものに展開していきます。

 日本国憲法の定める健康で文化的な生活が保障される街、働く者の権利が守れる街づくりのため、行政の公的責任を追求します。

1.医療費助成の拡大を!

(1)今年4月、子どもの医療費助成が中学卒業年度末まで引上げられまし た。 大きな成果です。さらに、18歳未満までの引き上げに力を尽くします。
(2)高齢者の保険料負担、医療と介護の負担を軽減させるため力を尽くし  ます。
(3)今年2月府議会で、精神に障がいのある人に医療助成を拡大する請願願が全会一致で採択されました。精神保健福祉手帳を所持している方に も医療費助成を拡大させるべく力を尽くします。

2.社会保障制度としての国民健康保険制度を守るため力を尽くします! 
(1)国民健康保険料の減免基準、一部負担金減免基準の拡大に取り組み ます。
(2)安易な国民健康保険料値上げを許しません。据え置き措置も今年度  でおしまい。中低所得者国民健康保険料負担を下げさせましょう。
(3)保険料の値上げにつながる国民健康保険の広域連合化に反対します。
(4)国民健康保険制度の充実させる責任は国にあります。国民健康保険 への補助金増額を求めます。
(5)TPPによる医療の営利産業化、混合診療に反対します。

3.高齢者福祉、特に介護は厳格な保険制度ではなく、介護の必要に応じ て給付が受けられるよう力を尽くします!

(1)高槻市の厳しい介護認定を全国平均並みに緩和させます。
(2)介護を給付制限のある保険制度ではなく、必要に応じて給付が受けられる高齢者福祉の観点から実施させるようにします。
(3)これらについては、実例を挙げて高槻市当局を追求してきましたが、完全解決には結びついていません。さらに、ご高齢の方のご意見に基づいて改善させるとともに、現行枠内での改善に向け取組みを強化します。
(4)今年4月から、市民プールの老人料金が設定されました。これからも高 齢者福祉は、介護保険という狭い枠ではなく、全庁的な観点で実施させ、社会参加を保障する市バスの敬老パスを守ります。

4.障がいのある方の福祉を充実させます!

(1)65歳以上の介護保険優先原則の撤廃させるとともに、法的根拠のない高槻市の独自ルール、障害者総合支援法利用の制限を撤廃させます。
(2)最重度の障がいのある人の、24時間介護が出来る体制を保障します。
(3)医療的ケアの必要な方の放課後デイを実施することが出来ました。次 の喫緊の課題、医療的ケアの出来るショートステイ施設の整備にむけ力を尽くします。
(4)高槻市の公の施設のバリアフリー化は遅れすぎています。住民要求のあったところ、私自身が点検したところから改善を図ってきましたが、さらに、 一つ一つ皆さんで点検しながら改善させていきましょう。
(5)これらについても、実例を挙げて高槻市当局を追求してきましたが、完全解決には結びついていません。さらに、ご高齢の方、障がいのある方の意見に基づいて改善させるとともに、現行枠内での改善に向け取組みを強化します。

5.新法になっても保育の公的責任は明確にさせます!

(1)平成26年4月に子ども子育て新システムが導入されても、現在の児童福祉法の「保育の公的責任」を引き続き明確化させ、新法で保育の実施水準を低下させません。安易な保育の営利企業化を許しません。
(2)年間を通じて保育所の待機児童をなくします。

6.高槻市児童相談所(子ども家庭センター)をつくりましょう!

(1)安満遺跡公園内に建設予定の「母子保健センター」と「子育て総合支援センター」の機能をあわせた児童相談所(子ども家庭センター)を高槻市に設置しましょう。
(2)高槻市には発達障害など少し気になる子どもさんについて、児童精神科医を常勤配置した相談場所がありません。私はこれまで3年間、高槻市の 乳幼児の相談部門に、児童精神科医を配置することを強く要求してきました。児童相談所には児童精神科医の配置が是非とも必要です。
(3)児童相談所には一時保護所が設置されます。この機能を活用することは計り知れない効果を児童の福祉に生み出します。

7.ひとり親家庭で奮闘するお父さんお母さんをひとりにせず、あらゆる場面でその支援を充実させます。
(1)1人親家庭の労働、経済、家庭生活の維持には、大変な負担が強いられます。これらの負担を個人の責任として押しつけるのではなく、それぞれの場面で、行政の公的責任を全うさせるよう力を尽くします。

8.最後のセーフティーネットとしての生活保護であるという原則を守らせます。

(1) 生活保護費は下がり続け、今年はこれに連動して就学援助を受けら れなくなる方が出てしまいました。約束違反です。生活保護基準の引上げと新生活保護法の下での実施水準の向上に向け監視活動を強めます。必要な保護が受けられない方をなくします。


  福祉は私の専門分野です。行政任せにせず、富田健康を守
 る会会長として、下田部健康を守る会生活相談員として、富
 田・下田部地域で、それぞれの健康を守る会を中心に、行政
 の公的責任を明確にしながら、医療と介護と福祉が充実した
 地域づくりの計画を策定し、実現していきまます。

1.富田・下田部両健康を守る会が掲げている「地域は我が家、この街で生きたい」という「みんなのねがい」と、「みんなで創ろう みんなの病院、みんな で守ろう みんなの健康」を「実際に行ってきた」私たちの力で、国の言う安上 がりの「地域包括システム」ではない、専門職と会員各位の手間暇かけた分 担でその役割を担いながら、「富田・下田部地域ならではの先進的な医療と介護と福祉を総合的に地域に展開する活動」を展開します。

2.国の政策動向にかかわらず、地域の医療・介護・福祉を守るためのビジョ ンを、みなさんの知恵を集めて作り上げ、出来ることから実行します。

(1)その基本は、みんなそれぞれの「健康づくり」と、「寝たきりゼロ地域」をつくりあげることです。
(2)地域でも、高度な医療と介護、そして何よりも「生活」が保障されることを中心にすえます。

具体的には、次のことを大事にします。
①訪問診療・訪問看護・訪問リハビリと訪問介護、気軽に頼めるお手伝いや社会参加が保障されること。
②送迎付の入浴とリハビリを中心としたデイケアと、緊急時のナイトケアが出 来る体制が保障されこと。
③単身でも、往診、訪問看護訪問介護や緊急対応保障で安心の在宅生 活を保障されること。
④希望の方にはグループホームでの安心の生活保障の保障がされること。
⑤食事の配達をはじめとした豊かな食生活の保障がはかれること。
⑥どこで生活していても入浴で清潔が確保されるようにすること
⑦どこにいても適宜の外出と話し相手がいる環境が保障されること
認知症があっても、癌末期でも、地域で生活が保障されること

3.「日中みんなで集えるところ、すごせるところ」、「ボランティア活動や作業、休憩が出来るところ」から活動を始め、それを、「緊急で泊まれるところ」、「みんなで住むところ」、「みんなで介護を受けるところ」、に発展させ、さらに、 自分の家で生活していても、会員が安否確認してくれたり、法人の定期的な 訪問診療・看護・介護、緊急時の往診や訪問看護介護が受けられるように整備します。

 人権侵害には断固たる態度で臨みます。さらに、人権と教育、市民文化の息づく街高槻を作るため力をつくします。

1.部落差別、高齢者差別、障がいのある人への差別、女性差別、民族差別、貧困者への差別をなくし、非科学的な偏見に基づく言動が受け入れられない状況をつくり出すことに力を尽くします。

2.市営住宅の建て替えは、現在の居住者の利益を最優先にすすめるとともに、今より狭い住宅や家賃の大幅引き上げなど、現在の居住者に不利な強制転居を許しません。民間依存の開発に反対します。

3.学校教育の場での「日の丸」や「君が代」の強制に反対します。
  戦前、「日の丸」、「君が代」は対外侵略を図った日本軍国主義の象徴で した。私はこれらが学校教育の場に強制的に入ってくることに強い危機感を 感じ6月議会で高槻市の教育を厳しく追及しました。これは、思想信条の自由、個人の尊厳を傷つけ、教育の独立性に不当介入する暴挙です。まして や、教育委員会の指示に従わなかったからといって、教員に行政処分を行うなどはもってのほかです。

4.競争と学力至上主義の教育に反対します。
  教育は、働くための力を身につけ、自然や社会についての正しい見 方と新しい発見の土台を養うことを基本におかなければなりません。
  学力至上主義の教育ではなく、お互いの協力関係を重視し、討論や 助け合いを大切にする。そのことによって、一人ひとりの不十分さや欠 陥が補われ、より正しい知識やより豊かな能力が開発され、民主主義 を支えることになる。こういう民主主義的な人間の人格形成を図って いくことを大切にする教育を推進します。

5.図書館を増やしましょう!
  北部に服部図書館が誕生しました。上牧地区や、170号線東南にも図書 館が必要です。図書館の設置に向け力を尽くします。図書館の巡回図書機能をさらに強化させましょう!

6.高槻の戦績「タチソ」を守りましょう!
 新名神を東側に延伸すると、近代の戦跡旧陸軍の「タチソ」(高槻地下倉庫)の破壊を余儀なくされます。タチソの保存に努め、朝鮮人強制連行、強制労働の歴史を後世に伝えましょう! 

7.差別扇動団体の蛮行を許しません。


 高槻の街作りは、市民の願いと納得を基本に実施させます。


1.第2名神高速道路の高槻インター以東の延長に反対し、既に着工している分についても、既存の道路上で今以上の渋滞が起きないよう力を尽くします。

2.生活道路の改善しましょう!

(1)摂津富田駅西側の府道の地下トンネルは生活道路なのに危険がいっ ぱいです。少しライトで明るくするという改善しか出来ませんでしたが、拡幅にむけさらに力を尽くします。
(2)JR東海道線が高槻市を南北にを分断、接続道路がほとんどなく、その接続道路も危険きわまりなく不便です。JR、阪急で分断された南北道路の他の北摂都市並みに改善を図らせましょう。

3.市バス路線を市民の足として充実させましょう!

(1)昨年4月から始まった上牧高槻駅間の市バスは好評です。今年4月からは玉川橋団地行きのバスが1往復増便させることも出来ました。
(2)バス頻度は最低1時間に1本とし、玉川橋団地、総持寺団地や富田地区、城南地区などから、駅前、市役所、富田支所、市民会館、ゆうあいセンター、病院などへのバスの便を確保させましょう!
(3)幹線バス優先の考え方から、高齢者の便利な乗り物としてバス事業の考え方を改めさせ、地域のコミュニティバスを、皆さん皆さんと力を合わせ、下田部団地、富田地域はじめ要求がまとまったところから走らせましょう!
(4)敬老乗車証制度は老人福祉の観点からも、公営交通を守るという観 点からも必要な制度です。維新の会は早々と敬老パス有料化を6月市議会で提言しました。敬老パスの廃止には絶対反対です。

4.JR高槻駅のホームを便利で安全なものに!
(1)JR高槻駅ホームについては、ホームの拡幅を訴えてきましたが、南北に 新設ホームを建設することになりました。新快速、快速、普通の乗り換えが 不便になり、特急や貨物などの通過列車がホームを横切るため、危険性が増します。ホーム柵などの安全策を充実させるとともに乗り換えの不便さを少しでも解消すべく力を尽くします。

5.指定管理者制度の導入に反対し、公的責任を全うさせましょう!
(1)高槻市は2003年6月の地方自治法改正以来、これまで直営で行って きた体育施設、駐車場や駐輪場、福祉施設、ひかり湯などに指定管理者制 度を導入してきました。しかし、利便性の向上は図られず、利用者はむしろ減 っています。サービスの向上も嘘でした。
  現場で働いている人たちの労働条件も、市が設備の充実を業者の責任にしたり、備品の適切な配置を行わないことから、悪化の一途をたどっています。
  この事実を裏付けるかのように、高槻市自ら、指定管理委託を「一般公 募」から、「特定」選定に管理者を変更せざるを得なくなってきています。引き続き指定管理に反対するとともに、やむを得ず選定する場合は、外郭団 体の「特定」を原則にさせるよう力を尽くします。

6.職員の非正規化、市民サービス後退の行財政改革はストップ!
(1)高槻市役所職員の4分の1が非正規職員で、正規職員との平均給与 差は3倍以上になっています。これでは増加している事務事業の専門性を培っていくことは困難です。職員数や賃金保障をないがしろにするのではなく、役付き職員が今ほど必要なのか十分点検し、その削減に努めます。

7.保育・介護職の労働条件の改善に取り組みます!
(1)保育・学童保育障害福祉分野など、福祉や介護で働く人たちの賃金 はあまりにも低すぎます。社会的地位も未確立です。福祉、介護労働者の労働条件の改善に取り組みます。

8.サポート教室の充実で、障がいのある児童の地域での教育権を保障させましょう!。
  高槻市養護学校の廃止に伴うサポート教室での教育は地域の学校を 選んだからという理由だけで十分には保障されていません。
  私は、サポート教室にもう1日多く通学保障することを、教育問題として、人権問題として、あらゆる場所で取り上げ改善を求めてきました。残念なが らまだ改善には至っていませんが、これからも障がいのある児童が安心して 教育を受けられる環境作りをすすめていきます。


 これらの施政への提言は議員1人では出来ません。みんなの
 力を寄せ集め、高槻市に要求要望して初めて出来ます。
私の提言をもとにして、皆さん方で、国政を、高槻市を変え
 ていく処方箋を練り上げ、みんなの力で実現させてみませんか。
  地方自治は民主主義の学校といわれています。皆さん方の知
 恵を寄せ集め、皆さん方とともに行動し、一歩ずつでも前進し
 私たち自身でつくった要求要望をかなえていきましょう!
  安倍政権は、来年の統一地方選挙で勝利し、再来年の参議院
 議員通常選挙衆議院選挙とのダブル選挙にして、向こう3年
 間選挙の空白期間をつくって、暴走政権に弾みをつけようとし
 ています。
  私たちはこの安倍政権の暴走を絶対に許すことは出来ません。
 私たちの地域における要求要望活動を通じて培われた連帯が、
 明日の日本の進路そのものをきっと変えていくことを私は信じ
 ています。

高槻市議会議員 和田たかお

      スローガン

いのち第一 福祉は権利

原発反対 日本国憲法を守る

格差・貧困・人権侵害を許さない

消費税増税反対 TPP交渉即時中止

辺野古新基地反対 米軍基地撤去

沖縄県民に学び、住民自治の推進で
 地方から安倍暴走政治に終止符を!

      和田たかおの一般質問

平成23年6月議会
1.精神障がい者の医療費助成について
2.公民館利用について
3.JR富田駅西アンダー対策について

平成23年9月議会
1.放射能汚染対策について
2.富田の街づくり問題について

平成23年12月議会
1.放射能汚染対策について
2.生活保護行政について

平成24年3月議会
1.高槻市営バスについて
2.高槻市特別支援教育について

平成24年6月議会
1.放射能汚染対策について
2.生活保護障害者加算の誤りについて

平成24年9月議会
1.高槻市放射能汚染対策について
2.生活福祉課の公金詐取事件について
3.交通部の売上金詐取事件について
4.都市型集中豪雨対策について

平成24年12月議会
1.高槻市国民健康保険制度(保険料問題に絞って)について

平成25年3月議会
1.高槻市の都市型洪水対策について
2.高槻市国民健康保険制度(給付の問題に絞って)について

平成25年6月議会
1.高槻市の福祉施策のあり方について
児童扶養手当の申請権問題、生活保護基準引き下げ問題

平成25年9月議会
1.高槻市の福祉行政のあり方について
 高齢者の介護問題(介護保険改悪問題)

平成25年12月議会
1.高齢障がい者の介護問題について(いわゆる65歳問題について)

平成26年3月議会
1.突然の植木団地廃止問題について
2.富寿栄住宅の建て替え問題について

平成26年6月議会
1.君が代不起立の教諭の不当処分の顛末について

●一般質問で採り上げた問題

1.福祉関係
 障がい者2回(精神保健手帳所持者の医療助成、高齢障害者の介護問題)
生活保護行政2回(障がい者加算誤問題、基準引下問題)
 特別支援教育(サポート教室問題)
 国民健康保険2回(保険料・給付)
 児童扶養手当申請の窓口規制問題
 介護保険の認定問題
2.教育問題
3.放射能汚染対策 4回(学校給食、放射能測定、避難者受入)
4.地元問題 3回(公民館、JRアンダー、市営バス問題、都市型集中豪雨)
5.公金詐取事件(交通部、生活福祉課)

高槻市政のあり方提言(討議資料案)6/28版

       2014,4/29, 5/1, 5/13, 6/8,28版
高槻市政のあり方についての提言(討議資料案)
一昨年成立した安倍自民党内閣の暴走がすさまじい勢いで始まっ
ています。アベノミクスと称する、国債の乱発と消費税増税を財源にした公共事業による利益誘導と大企業の大もうけを保障する政策、戦争はこうして起こるのだと言わんばかりの危機を煽った戦前の軍国日本を彷彿とさせる政策宣伝、そして、つまるところは戦後67年にわたって私たちが守り続けてきた日本国憲法を改悪しようという動きです。
 大企業の利益のためには、「社会保障」、「社会福祉」は削減されて死語化され、その費用の増大は「財政的驚異」と叫ばれ、「自己責任の厳しい追及(自助)」と、「地域における助け合い(互助)」が「社会保障」、「社会福祉」の原則にされ、社会保障社会福祉などの「公助」は、「自助」や「互助」が期待できないときに初めて動き出すものに改められようとしています。さらに、非正規雇用の増大など働く人たちの差別と人権侵害が広がり、さらなる労働法制の改悪が企図されています。
 3年以上たっても放射能を垂れ流す福島第一原子力発電所東日本大震災で、今も25万8千人の避難者を出しながら原子力発電をやめようとしない。「人間のいのち」を無視した復興計画、エネルギー計画は、絶対に認められず、改めさせなければなりません。
 こうした事態を日本国憲法に照らして言えば、憲法前文「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。」と保障している「平和的生存権」、憲法25条の「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。 国は、すべての生活部面について、社会福祉社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」という人が人たるに値する生活を保障されるという生存権。そして、先日の大飯原発差止判決で指摘された「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。」という憲法13条、25条を根拠とする人格権(人格的生存権)が脅かされようとしているのです。
 しかし、こうした安倍氏日本国憲法をないがしろにする憲法改悪への暴走行為は、まともな行政官僚たちから見放されつつありますし,1%の大企業のみの利益の擁護は、日本の食糧づくりや物作りを支えてきた旧来の保守層からも見放され始めています。さらに、原子力発電の再稼働は、現実に起こった3・11のすさまじい環境破壊から、先の「人格権」を否定するもの、国富を喪失させるものとして司法の手で厳しく断罪されました。
 国権の最高機関である国会で、多数決で決めていい問題と、多数決では奪えない基本的権利があることが司法の手によって明らかにされたのだと元法務官僚がある雑誌で指摘するまでになっているのです。
この3年間、議会で一番よく発言する新人議員として、また、党
派を超えて様々な方と手を携える議員として、どこでも出かける議員として、私は活動してまいりました。地域の切実な要求、細かな要求も、皆さんとご一緒に実現してまいりました。
しかし今、国政が地方自治を脅かし、住民の「いのち」を脅かそうとしています。私はこれまでの3年間の活動にさらに磨きをかけ、安倍内閣の暴走をやめさせ、平和主義、基本的人権の尊重、主権在民という日本国憲法の精神を支柱にした、主体性のある高槻市行政の推進のため、私の専門分野である「福祉」の増進のため、さらに力を尽くしていきます。
そのためには、住民のみなさんとともにある活動、相談活動の充実と、市民運動のさらなる活発化、議員の議会活動の連携が是非とも必要です。新たに市民運動を新たに立ち上げ、国及び高槻市に対する要望、要求活動を高め、住民の、住民による、住民のための地方自治実現のためさらに奮闘する決意です。



















        私 の 政 治 信 条
●市民のみなさんからのご相談を大切に、少数意見を尊重、その声を市政のすみずみに反映させます。
 市民の皆さんのご意見をもとに、高槻市議会の中で市政のあり方をただしてきました。これからも、さらに市民のみなさんと運動と手を携え、一緒に行動しながら高槻市政を変えていきます。

憲法9条を守り、住民自治を活発化させ、平和な日本の建設に邁進します。
 戦力の放棄と、武力による国際紛争解決を否定する日本国憲法の精神に基づき、核兵器の廃絶と恒久平和を内実のあるものにします。
 違憲立法である特定秘密保護法の廃止、国民投票法の改悪、安全保障基本法制定、国家情報局設置法制定、共謀罪の制定などの国の強権的な施策を進める法の制定にみなさんと一緒に反対します。

●すべての原子力発電所の原子炉の即時廃炉決定を求め、再稼働に反対します。
 原子力発電所の燃料は核です。核と死の灰がこの日本に存在すること自体が日本の危機であることを、2011年3月11日の福島第一原子力発電所の事故が教えてくれました。世界に核燃料、核廃棄物は不必要、理由の如何を問わずすべての核保有に反対します。
 すべての原子力発電所の原子炉の即時廃炉決定を求め、再稼働に絶対反対、食育計画に「食品の放射能問題を記載させた実績」をもとに、子どもたちの食を守るとともに、福島被災者の支援を強めます。

●福祉の後退にストップをかけ、富田・下田部地域から、現代版「いのち」を守る施策を作り上げます。
国に先駆け岩手県沢内村が乳幼児医療、老人医療の無料化を打ち立てたのが1961年でした。(「そのとき歴史が動いた」「いのちの山河」〜日本の青空)
この動きが、各地の自治体を動かし、1969年に東京都と秋田県で老人医療費の無料化が実施され、そしてやっと国も1973年1月に老人福祉法で老人医療の無料化を実施したのです。(福祉元年)この沢内村の活動は、「自分たちで生命を守った村」と評価されました。
小泉政権時代の第1波、そして安倍暴走政権の第2波の福祉の後退が進む困難な時期にあって、私たちは今一度この沢内村の活動に学び、富田・下田部圏域で「医療」、「介護」、「福祉」の再生に取り組み、これを高槻市全域に、そして国の施策に取りあげられるまでに充実させたものに展開していきます。
 日本国憲法の定める健康で文化的な生活が保障される街、働く 者の権利が守れる街づくりのため、行政の公的責任を追求します。
1.医療費助成の拡大を!
(1)今年4月、子どもの医療費助成が中学卒業年度末まで引上げられまし た。 大きな成果です。さらに、18歳未満までの引き上げに力を尽くします。
(2)高齢者の保険料負担、医療と介護の負担を軽減させるため力を尽くし  ます。
(3)今年2月府議会で、精神に障がいのある人に医療助成を拡大する請願  願が全会一致で採択されました。精神保健福祉手帳を所持している方に も医療費助成を拡大させるべく力を尽くします。

2.社会保障制度としての国民健康保険制度を守るため力を尽くします! 
(1)国民健康保険料の減免基準、一部負担金減免基準の拡大に取り組み ます。
(2)安易な国民健康保険料値上げを許しません。据え置き措置も今年度  でおしまい。中低所得者国民健康保険料負担を下げさせましょう。
(3)保険料の値上げにつながる国民健康保険の広域連合化に反対します。
(4)国民健康保険制度の充実にさせる責任は国にあります。国民健康保 険への補助金増額を求めます。
(5)TPPによる医療の営利産業化、混合診療に反対します。

3.高齢者福祉、特に介護は厳格な保険制度ではなく、介護の必要に応じ て給付が受けられるよう力を尽くします!
(1)高槻市の厳しい介護認定を全国平均並みに緩和させます。
(2)介護を給付制限のある保険制度ではなく、必要に応じて給付が受けら  れる高齢者福祉の観点から実施させるようにします。
(3)これらについては、実例を挙げて高槻市当局を追求してきましたが、完 全解決には結びついていません。さらに、ご高齢の方のご意見に基づいて 改善させるとともに、現行枠内での改善に向け取組みを強化します。
(4)今年4月から、市民プールの老人料金が設定されました。これからも高 齢者福祉は、介護保険という狭い枠ではなく、全庁的な観点で実施させ、 社会参加を保障する市バスの敬老パスを守ります。

4.障がいのある方の福祉を充実させます!
(1)65歳以上の介護保険優先原則の撤廃させるとともに、法的根拠のな  い高槻市の独自ルール、障害者総合支援法利用の制限を撤廃させます。
(2)最重度の障がいのある人の、24時間介護が出来る体制を保障します。
(3)医療的ケアの必要な方の放課後デイを実施することが出来ました。次 の喫緊の課題、医療的ケアの出来るショートステイ施設の整備にむけ力を 尽くします。
(4)高槻市の公の施設のバリアフリー化は遅れすぎています。住民要求の  あったところ、私自身が点検したところから改善を図ってきましたが、さらに 一つ一つ皆さんで点検しながら改善させていきましょう。
(5)これらについても、実例を挙げて高槻市当局を追求してきましたが、完  全解決には結びついていません。さらに、ご高齢の方、障がいのある方の意 見に基づいて改善させるとともに、現行枠内での改善に向け取組みを強 化します。

5.新法になっても保育の公的責任は明確にさせます!
(1)平成26年4月に子ども子育て新システムが導入されても、現在の児童 福祉法の「保育の公的責任」を引き続き明確化させ、新法で保育の実施 水準を低下させません。安易な保育の営利企業化を許しません。
(2)保育所の待機児童をなくします。

6.高槻市児童相談所(子ども家庭センター)をつくりましょう!
(1)安満遺跡公園内に建設予定の「母子保健センター」と「子育て総合支 援センター」の機能をあわせた児童相談所(子ども家庭センター)を高槻市  に設置しましょう。
(2)高槻市には発達障害など少し気になる子どもさんについて、児童精神 科医を常勤配置した相談場所がありません。私はこれまで3年間、高槻市の 乳幼児の相談部門に、児童精神科医を配置することを強く要求してきまし た。児童相談所には児童精神科医の配置が是非とも必要です。
(3)児童相談所には一時保護所が設置されます。この機能を活用すること は計り知れない効果を児童の福祉に生み出します。

7.ひとり親家庭で奮闘するお父さんお母さんをひとりにせず、あらゆる場面でその支援を充実させます。
(1)1人親家庭の労働、経済、家庭生活の維持には、大変な負担が強いら れます。これらの負担を個人の責任として押しつけるのではなく、それぞれ の場面で、行政の公的責任を全うさせるよう力を尽くします。

8.最後のセーフティーネットとしての生活保護であるという原則を守らせます。
(1) 生活保護費は下がり続け、今年はこれに連動して就学援助を受けら れなくなる方が出てしまいました。約束違反です。生活保護基準の引上げと 新生活保護法の下での実施水準の向上に向け監視活動を強めます。





  福祉は私の専門分野です。行政任せにせず、富田健康を守
 る会会長として、下田部健康を守る会生活相談員として、富
 田・下田部地域で、それぞれの健康を守る会を中心に、行政
 の公的責任を明確にしながら、医療と介護と福祉が充実した
 地域づくりの5年計画を策定し、実現していきまます。
1.富田・下田部両健康を守る会が掲げている「地域は我が家、この街で生 きたい」という「みんなのねがい」と、「みんなで創ろう みんなの病院、みんな で守ろう みんなの健康」を「実際に行ってきた」私たちの力で、国の言う安上 がりの「地域包括システム」ではない、専門職と会員各位の手間暇かけた分 担でその役割を担いながら、「富田・下田部地域ならではの先進的な医療と 介護と福祉を総合的に地域に展開する活動」を展開します。

2.国の政策動向にかかわらず、地域の医療・介護・福祉を守るためのビジョ ンを、みなさんの知恵を集めて作り上げ、出来ることから実行します。
(1)その基本は、それぞれみんなの「健康づくり」と、「寝たきりゼロ地域」をつ  くりあげることです。
(2)地域でも、高度な医療と介護、そして何よりも「生活」が保障されることを 中心にすえます。
具体的には、次のことを大事にします。
①訪問診療・訪問看護・訪問リハビリと訪問介護、気軽に頼めるお手伝いや 社会参加が保障されること。
②送迎付の入浴とリハビリを中心としたデイケアと、緊急時のナイトケアが出 来る体制が保障されこと。
③単身でも、往診、訪問看護訪問介護や緊急対応保障で安心の在宅生 活を保障されること。
④希望の方にはグループホームでの安心の生活保障の保障がされること。
⑤食事の配達をはじめとした豊かな食生活の保障がはかれること。
⑥どこで生活していても入浴で清潔が確保されるように取り組みますこと
⑦どこにいても適宜の外出と話し相手の居る環境が保障されること
認知症があっても、癌末期でも、地域で生活が保障されること
3.「日中みんなで集えるところ、すごせるところ」、「ボランティア活動や作業、 休憩が出来るところ」から活動を始め、それを、「緊急で泊まれるところ」、「み んなで住むところ」、「みんなで介護を受けるところ」、に発展させ、さらに、 自分の家で生活していても、会員が安否確認してくれたり、法人の定期的な 訪問診療・看護・介護、緊急時の往診や訪問看護介護が受けられるように 整備します。

  人権侵害には断固たる態度で臨みます。さらに、人権と教育、 市民文化の息づく街高槻を作るため力をつくします。
1.部落差別、高齢者差別、障がいのある人への差別、女性差別、民族差別、貧困者への差別をなくし、非科学的な偏見に基づく言動が受け入れられない状況をつくり出すことに力を尽くします。

2.市営住宅の建て替えは、現在の居住者の利益を最優先にすすめるとともに、今より狭い住宅や家賃の大幅引き上げなど、現在の居住者に不利な強制転居を許しません。民間依存の開発に反対します。

3.学校教育の場での「日の丸」や「君が代」の強制に反対します。
  戦前、「日の丸」、「君が代」は対外侵略を図った日本軍国主義の象徴で した。私はこれらが学校教育の場に強制的に入ってくることに強い危機感を 感じ6月議会で高槻市の教育を厳しく追及しました。これは、思想信条の自 由、個人の尊厳を傷つけ、教育の独立性に不当介入する暴挙です。まして や、教育委員会の指示に従わなかったからといって、教員に行政処分を行う などはもってのほかです。

4.競争と学力至上主義の教育に反対します。
  教育は、働くための力を身につけ、自然や社会についての正しい見 方と新しい発見の土台を養うことを基本におかなければなりません。
  学力至上主義の教育ではなく、お互いの協力関係を重視し、討論や 助け合いを大切にする。そのことによって、一人ひとりの不十分さや欠 陥が補われ、より正しい知識やより豊かな能力が開発され、民主主義 を支えることになる。こういう民主主義的な人間の人格形成を図って いくことを大切にする教育を推進します。

5.図書館を増やしましょう!
  北部に服部図書館が誕生しました。上牧地区や、170号線東南にも図書 館が必要です。図書館の設置に向け力を尽くします。図書館の巡回図書機 能をさらに強化させましょう!

6.高槻の戦績「タチソ」を守りましょう!
 新名神を東側に延伸すると、近代の戦跡旧陸軍の「タチソ」(高槻地下倉庫)の破壊を余儀なくされます。タチソの保存に努め、朝鮮人強制連行、強制労働の歴史を後世に伝えましょう! 

 高槻の街作りは、市民の願いと納得を基本に実施させます。
1.第2名神高速道路の高槻インター以東の延長に反対し、既に着工している分についても、既存の道路上で今以上の渋滞が起きないよう力を尽くします。

2.生活道路の改善しましょう!
(1)摂津富田駅西側の府道の地下トンネルは生活道路なのに危険がいっ ぱいです。少しライトで明るくするという改善しか出来ませんでしたが、拡幅 にむけさらに力を尽くします。
(2)JR東海道線が高槻市を南北にを分断、接続道路がほとんどなく、その 接続道路も危険きわまりなく不便です。JR、阪急で分断された南北道路の 他の北摂都市並みに改善を図らせましょう。

3.市バス路線を市民の足として充実させましょう!
(1)昨年4月から始まった上牧高槻駅間の市バスは好評です。今年4月か らは玉川橋団地行きのバスが1往復増便させることも出来ました。
(2)バス頻度は最低1時間に1本とし、玉川橋団地、総持寺団地や富田地  区、城南地区などから、駅前、市役所、富田支所、市民会館、ゆうあいセンタ ー、病院などへのバスの便を確保させましょう!
(3)幹線バス優先の考え方から、高齢者の便利な乗り物としてバス事業の 考え方を改めさせ、地域のコミュニティバスを、皆さん皆さんと力を合わせ、 下田部団地、富田地域はじめ要求がまとまったところから走らせましょう!
(4)敬老乗車証制度は老人福祉の観点からも、公営交通を守るという観 点からも必要な制度です。維新の会は早々と敬老パス有料化を6月市議会 で提案しました。敬老パスの廃止には絶対反対です。

4.JR高槻駅のホームを便利で安全なものに!
(1)JR高槻駅ホームについては、ホームの拡幅を訴えてきましたが、南北に 新設ホームを建設することになりました。新快速、快速、普通の乗り換えが 不便になり、特急や貨物などの通過列車がホームを横切るため、危険性が 増します。ホーム柵などの安全策を充実させるとともに乗り換えの不便さを 少しでも解消すべく力を尽くします。

5.指定管理者制度の導入に反対し、公的責任を全うさせましょう!
(1)高槻市は2003年6月の地方自治法改正以来、これまで直営で行って きた体育施設、駐車場や駐輪場、福祉施設、ひかり湯などに指定管理者制 度を導入してきました。しかし、利便性の向上は図られず、利用者はむしろ減 っています。サービスの向上も嘘でした。
  現場で働いている人たちの労働条件も、市が設備の充実を業者の責任に したり、備品の適切な配置を行わないことから、悪化の一途をたどっていま す。
  この事実を裏付けるかのように、高槻市自ら、指定管理委託を「一般公 募」から、「特定」選定に管理者を変更せざるを得なくなってきています。引 き続き指定管理に反対するとともに、やむを得ず選定する場合は、外郭団 体の「特定」を原則にさせるよう力を尽くします。

6.職員の非正規化、市民サービス後退の行財政改革はストップ!
(1)高槻市役所職員の4分の1が非正規職員で、正規職員との平均給与 差は3倍以上になっています。これでは増加している事務事業の専門性を培 っていくことは困難です。職員数や賃金保障をないがしろにするのではなく、 役付き職員が今ほど必要なのか十分点検し、その削減に努めます。

7.保育・介護職の労働条件の改善に取り組みます!
(1)保育・学童保育障害福祉分野など、福祉や介護で働く人たちの賃金 はあまりにも低すぎます。社会的地位も未確立です。福祉、介護労働者の 労働条件の改善に取り組みます。

8.サポート教室の充実で、障がいのある児童の地域での教育権を保障させましょう!。
  高槻市養護学校の廃止に伴うサポート教室での教育は地域の学校を 選んだからと言う理由だけで十分には保障されていません。
  私は、サポート教室にもう1日多く通学保障することを、教育問題として、 人権問題として、あらゆる場所で取り上げ改善を求めてきました。残念なが らまだ改善には至っていませんが、これからも障がいのある児童が安心して 教育を受けられる環境作りをすすめていきます。














 これらの施政への提言は議員1人では出来ません。みんなの
 力を寄せ集め、高槻市に要求要望して初めて出来ます。
私の提言をもとにして、皆さん方で、国政を、高槻市を変え
 ていく処方箋を練り上げ、みんなの力で実現させてみませんか。
  地方自治は民主主義の学校といわれています。皆さん方の知
 恵を寄せ集め、皆さん方とともに行動し、一歩ずつでも前進し
 私たち自身でつくった要求要望をかなえていきましょう!
  安倍政権は、来年の統一地方選挙で勝利し、再来年の参議院
 議員通常選挙衆議院選挙とのダブル選挙にして、向こう3年
 間選挙をしなくてもいい状態をつくって、暴走政権に弾みをつ
 けようとしています。
  私たちはこの安倍政権の暴走を絶対に許すことは出来ません。 私たちの地域における要求要望活動を通じて培われた連帯が、
 明日の日本の進路そのものをきっと変えていくことを私は信じ
 ています。

高槻市議会議員 和田たかお
      選挙スローガン

いのち第一 福祉は権利

原発反対 日本国憲法を守る

格差・貧困・人権侵害を許さない

消費税増税反対 TPP交渉即時中止

辺野古新基地反対 米軍基地撤去

沖縄県に学び、住民自治の推進で
 地方から安倍暴走政治に終止符を!

      和田たかおの一般質問

平成23年6月議会
1.精神障がい者の医療費助成について
2.公民館利用について
3.JR富田駅西アンダー対策について

平成23年9月議会
1.放射能汚染対策について
2.富田の街づくり問題について

平成23年12月議会
1.放射能汚染対策について
2.生活保護行政について

平成24年3月議会
1.高槻市営バスについて
2.高槻市特別支援教育について

平成24年6月議会
1.放射能汚染対策について
2.生活保護障害者加算の誤りについて

平成24年9月議会
1.高槻市放射能汚染対策について
2.生活福祉課の公金詐取事件について
3.交通部の売上金詐取事件について
4.都市型集中豪雨対策について

平成24年12月議会
1.高槻市国民健康保険制度(保険料問題に絞って)について

平成25年3月議会
1.高槻市の都市型洪水対策について
2.高槻市国民健康保険制度(給付の問題に絞って)について

平成25年6月議会
1.高槻市の福祉施策のあり方について
児童扶養手当の申請権問題、生活保護基準引き下げ問題
平成25年9月議会
1.高槻市の福祉行政のあり方について
 高齢者の介護問題(介護保険改悪問題)

平成25年12月議会
1.高齢障がい者の介護問題について(いわゆる65歳問題について)

平成26年3月議会
1.突然の植木団地廃止問題について
2.富寿栄住宅の建て替え問題について

平成26年6月議会
1.君が代不起立の教諭の不当場所分の顛末について

●一般質問で採り上げた問題

1.福祉関係
 障がい者2回(精神保健手帳所持者の医療助成、高齢障害者の介護問題)
生活保護行政2回(障がい者加算誤問題、基準引下問題)
 特別支援教育(サポート教室問題)
 国民健康保険2回(保険料・給付)
 児童扶養手当申請の窓口規制問題
 介護保険の認定問題
2.教育問題
3.放射能汚染対策 4回(学校給食、放射能測定、避難者受入)
4.地元問題 3回(公民館、JRアンダー、市営バス問題、都市型集中豪雨)
5.公金詐取事件(交通部、生活福祉課)

6月議会が終わった

一般質問では、2年前の卒業式の「君が代」斉唱時に起立せず、違法な手続で「戒告処分」と「再任用合格取消」処分を受けた元南平台小学校教諭山田先生の問題を取りあげた。以下はその質問。


 1999年(平成11年)3月10日、私の娘が通学していた大阪府立高槻養護学校(現高槻特別支援学校)高等部で卒業式が行われました。それは「手作りの卒業式」と言われるに相応しいものでした。古い体育館は手作りの色とりどりの花で飾られ、壁には赤、ピンク、黄、緑、白、紫の虹が架かり、その上を鳩が飛び交い、さらにその上には白を背景にした金色(こんじき)の立体文字での「卒業おめでとう」の掲示、卒業生の後ろにはこれも手作りの金屏風に菖蒲(しょうぶ)、その上に赤、黄、緑、ピンク、の「おめでとう」の紙文字。生徒も先生も一緒に高等部で3年間、永い生徒はこの養護学校で12年間学びあってきたこの学校を巣立つことを祝うに相応しい「生徒が主人公」の卒業式が準備がされていたのでした。
そこには、「日章旗」も「君が代」もありませんでした。当時から、一部に卒業式や入学式に「日章旗」「君が代」導入の声もありましたが、教職員組合もこれに反対でしたし、私の家内も学校に申し入れに行き、当時はそうした教職員や市民の意見を聞いた上で式が行われていたのでした。
ところが、この出来事から13年たった2012年(平成24年)3月19日、高槻市立南平台小学校を舞台にして、この時の私の経験とは似ても似つかない信じられない事件が起こったのです。当時同校に勤務していた山田肇(はじむ)先生は、ちょうど満60歳で、教育委員会に再任用の希望を出し、その年の2月16日に合格通知をもらっていた先生でした。当時の服務監督者(地方教育行政の組織及び運営に関する法律§43−1)である南平台小学校の校長の勤務評価はS評価でした。しかし、この先生は、自らの意思として、同校の卒業式での「君が代」斉唱時に起立せず、「君が代」を斉唱しませんでした。そして、今でもこの時、ご自分がとられた行動に確信をお持ちになって活動しておられる私にとって尊敬すべき先生なのです。
 ところが任命権者である大阪府教委は、「君が代」斉唱時に起立しなかった教員についての報告を、服務監督者である高槻市教委に求め、高槻市教委は、山田先生が「起立せず斉唱しなかった」という事実を、高槻市教育員会の会議の議決を経ずに、3月26日、一瀬教育長の専決処分のみで大阪府教委に内申したのです。山田先生はこの「適法とは言えない」一瀬教育長の専決処分による内申で、3月27日、大阪府教委から「戒告処分」を受けるとともに、その後この「君が代斉唱不起立事件」にまつわる調査経過を「勤務成績不良」の理由とされ、「再任用の取消」の処分を受けるにまで至ったのです。
 山田先生の信念は変わらず、任命権者である大阪府教委のこの処分を不服とし、大阪府人事委員会に「不服申立」をされました。大阪府人事委員会は、2年にわたる審議の結果、2014年3月24日、高槻市教委のこの山田先生の大阪府教委への内申は、「高槻市教委の議決を経ておらず瑕疵がある」と事実認定し、山田元教諭に出された「戒告処分」を取り消しました。
この事実を、大阪府人事委員会の決裁書は次の通り述べています。「市教委の内申が、府教委の懲戒処分の手続要件であり、市教委の服務監督の実質を保持するための制度であるとすれば、市教委の議決を経ない内申による本件処分は、懲戒処分をすべきか否か、及び懲戒処分の種類についての、市教委の議決による適法な内申を欠いた懲戒処分というべきであり、本件処分は、違法な処分と言わざるを得ない。」と。
この決定が報道されて数日後、高槻市教育指導部名の「本市小学校元教諭の戒告処分の取り消しに係る報道について」という文書が、責任者名も書かず、宛先も各位という配布された者にとって配布範囲がわからないまま、各市議会議員の控室の机の上に配布されました。普段なら、責任者名を明確にし、誰に当てたのか(多くは高槻市議会議員各位が使用される)はっきりした文章がFAXでいち早く知らされるのですが、土日を挟んでいたとは言え、この取扱も特別なものでした。そして、文書の最後に、高槻市教委の認識として、「当時の事務手続について、問題であるという認識はございませんでしたが、今後につきましては、大阪府教委と協議の上、対応してまいりたいと考えております。」と結ばれていたのです。
そこでこの問題について8点お伺いします。
 1点目は、高槻市教育指導部名の「本市小学校元教諭の戒告処分の取り消しに係る報道について」という文書の宛先は各位とありますが、誰に対して出されたものなのでしょうか。
 2点目は、任命権者である大阪府教委への内申について、内申した当時は高槻市教委は「問題はない」という認識だったとのことですが、配布された文書にある通り、大阪府教委と協議した結果、高槻市教委はどのような認識をお持ちになるに至ったのかお答えください。
3点目、大阪府教委との協議の結果、高槻市教委が問題があると認識なさったとすれば、どの法律の第何条のどの部分について適法性を欠いたのか。高槻市教委は、これまでずっとこの法律の適用を誤って運用してきたのか。一定の時期までは法に則って運用されてきたものが、いつの時期からかこれがされなくなったのか。その根拠についてもお答えください。
4点目は、山田元教諭は高槻市の「適法な内申を欠いた懲戒処分」、「戒告処分」を受けられたわけですが、この「君が代斉唱時に起立して斉唱しなかった」という「適法でない内申」、これを理由に「戒告処分」を受け、さらにこれにまつわる山田元教諭の一連の行動を理由に、「再任用」という新規雇用が一旦約束されたにもかかわらず雇わない、再雇用を拒否されたのですから「合格取消」。あるいは、「再任用」通知を「雇用継続通知」と考えれば、「懲戒解雇」に当たる重い処分を受けることになったわけで、高槻市教委の教育行政における責任、雇用者として被雇用者である教員の勤労権という基本的人権に関する意識が極めて希薄で、その責任は非常に重いと考えるべきですが、これまでこの内申に当たった高槻市教委の責任者の懲戒処分はありませんし、法を犯したことについての山田元教諭や同教諭が所属する労働組合「学労ネット」関係者への謝罪もありません。
 公務員が法の適用を誤ったときは、当事者への謝罪と市民への謝罪として、責任者の「懲戒処分」が常識と考えますが、今後この懲戒処分の問題にどのように対処なさろうと考えておられるのかお答えください。
 5点目は、再任用制度の当時の実態についてです。平成20年から平成24年まで、そして平成25年3月の閣議決定によって新制度が始まる、平成25年度末の教員の再任用希望者数、又そのうち本人側の理由ではなく、府教委の裁量により再任用されなかった者の数、また、その理由の内訳についてお示しください。
 6点目、処分の取り消された山田元教諭の今後の処遇についてどのように考えておられるのか。山田元教諭の希望は、残された65歳までの再任用期間、いわゆる「ネグレクト」などを理由として入所している「希望の社」施設内学級で、同教諭の最後の力を振り絞って教育を行いたいとお考えです。私は、市民と山田元教諭、何よりも南平台小学校に学ぶ全ての生徒たちにも率直にこの間の高槻市教委の不手際をわび、大阪府教委に改めて山田元教諭教諭の再任用を働きかけるべきであると考えますが、この点について高槻市教委はどのようにお考えでしょうか。
7点目は、山田元教諭と同じく、教育委員会の議決を経ず、教育長の専決処分の内申によって懲戒処分を受けた方はほかにおられないのか。おられるとすれば、年度別に何人おられるのかお答えください。又、こうした方がおられるとすれば、その方々の給与などの「直接の不利益」、実損に対して、高槻市教委はどのような態度で臨まれるのかお聞かせください。
8点目はこれらの理不尽な高槻市教委の態度に抗議しに来た市民団体「山田先生を支える会」会員に対する接遇態度です。最初から人数制限をする。発言者の制限をする。時間制限をする。信じられない話ですが「会場に凶器を持ち込んではならない」との注意もありました。高槻市教委は市民の意見を聞く場も通常の方法で持てなくなってしまったのでしょうか。以上お答えください。







Q.2
 文書の宛先は教育委員、市長部局の関係理事者など内部にのみ発出された文書であることがわかりました。また、高槻市教委の内申について、「高槻市教委の議決を経ず」誤った手続で内申を行っていたこともお認めになりました。山田さんの立場に立った言葉で言えば、「高槻市の違法内申による戒告処分が取り消された」ということです。以前は正規の手続にのっとって正しく内申されていたものが、20年以上前に取扱に変更が生じ、その経緯は昔のこと故不明であるとのことです。全く信じられないことです。そして、これまで陳謝を行ったのは、教育委員会の席上、教育委員並びに市民に対してのみに行ったこと、それ以外の方については行っていないことも明らかになりました。果たして教育委員会で教育委員に謝罪しただけですむことなのでしょうか。
 こうした経緯からして、要するに「内申手続について瑕疵を起こしたことについては謝罪するが、その内申の事実関係は間違っておらず、謝罪の対象にはしていない。」また、「地方教育行政の組織及び運営に関する法律(地教行法)に違反したことは認めず、法を犯したことを謝罪しない」というご判断のようです。
 だから山田元教諭には謝罪しない。山田元教諭と同じく、不適法な内申で処分を受けた方についても「不適法な内申であったが、内申した事実関係に変わりはない」、だから、不服申立の時効については、一方に「不適法な内申であったという事実を知った日から起算する」という説があるにも関わらず、「すでに時効が成立している」との一方的な判断をなさって、該当者に改めて不適法な通知であることを知らせようともしない。謝罪も実損回復もしないというお考えのようです。
 つまり、「非違(法にたがう)行為をした方を高槻市教委の不適法な処理によって罰することが出来なかったことを謝罪する」と言うに等しい内容です。また、再任用については、97%以上の方が採用されているという統計実績もお示しいただきました。10名足らずのわずかな人数で抗議に行った市民を打ち合わせを超えた人数だったからと暴力集団呼ばわりする。「交渉を混乱させるもの」と一方的に認定する。これが高槻市教委の考え方と言うこともよくわかりました。
 さて、山田元教諭の話にもう一度戻りますが、山田元教諭の「戒告処分」と、その処分によって「再任用取消」が行われたこと、この事実は誰が考えても(再任用取消を妥当とされる方でも)、一連の流れであると考えるのが妥当であると思います。再任用合格通知が山田元教諭の元に届く2月16日まで、また、山田元教諭に勤務の評価シートが手渡される卒業式3日前の3月16日まで、南平台小学校での山田元教諭の勤務評価は「S」でした。このことを、大阪府教委は大阪府人事委員会の審理では、「不知(知らない)」としたのですが、同教諭が2012年(平成24年)2月16日の時点で、「再任用合格通知」を受けていることからも、「君が代」斉唱時の不起立までの山田元教諭の勤務評価は、人事院が再任用の選考基準に言う「従前の勤務実績等に基づく選考」では、「勤務評価が良好」であったことは間違いありません。
  もともとこの再任用制度とはどういうものだったのでしょうか。勤労者の年金制度が改悪され、60歳から満額支給されていた年金が、報酬比例部分のみの支給に変わり、報酬比例部分支給開始が順次引き上げられたことから、その救済措置として始められたものです。人事院の説明では、再任用は先ほど申し上げた「従前の勤務実績等に基づく選考」とされ、短期間の一つの行為で再任用がされないことは考えられません。また、人事院は平成23年9月30日、国に対して「定年を段階的に65歳に引き上げるための国家公務員法等の改正についての意見申出」を行い、内閣は人事院の申出を踏まえつつ、平成25年3月26日の閣議決定で、この制度を大きく改善し、国家公務員、地方公務員の無収入期間が発生しないように、「再任用を希望する者については再任用する」ことになったのです。それ以前もよほどの特別な事情、例えば「体力的に職務に耐えられない」などを除き、「再任用」されてきたのが実態です。これは先ほどのご答弁で97%以上が再任用されていることからも明らかな事実です。
 山田元教諭に対する「戒告処分」が、「適法な内申」がないから大阪府人事委員会で無効となった現在、大阪府教委が懲戒処分の根拠にする「君が代斉唱時の不起立」あるいは「君が代斉唱時の不起立という事実確認調査等にまつわる非違(法にたがう)行為」の問題は、事実関係がどうであったか、誰かが現認したという問題ではなく、「適法な内申のない処分は許されない」とした昭和61年3月13日最高裁判決にてらしても、再任用制度の出来た経過からしても、公務員としての経験則からしても、あり得ない任命権者の裁量権の逸脱・濫用、恣意的選別、もっと言えば、卒業式での「君が代」不起立に端を発した一連の経緯は、大阪府教委、高槻市教委事務局が、南平台小学校を舞台にして、共同して行なった「思想差別」事件、公職追放事件とも言えるものではなかったのでしょうか。
 「戒告処分」と「再任用取消」とどちらが皆さんは処分が重いとお考えでしょうか。「戒告処分」の方が重いと考える方はいらっしゃるでしょうか。誰が考えても、60歳から65歳までまだ働ける。そしてその制度が確立しているのにその勤労権を奪う、その収入源を奪う、生活権を奪う「再任用取消」の方が重い処分とお考えになるでしょう。最高裁も、「戒告を越えてより重い減給以上の処分をするには慎重な配慮が必要」であると、平成24年1月16日判決ではっきり断言しているのです。それなのに、服務監督者の意見も聞かず、大阪府教委は「再任用の取消」まで行ったのです。
 この「再任用」問題と懲戒処分について、現在の裁判所の判断は分かれていますが、平成21年1月19日の東京地裁の判決が、再任用制度発足の経過からしても、38年間の公務員の経験のある私の経験則からしても納得のいくものです。そこでは、「再任用、再雇用はほとんどの希望者になされ、期待しうる利益になっており、裁量権もこの見地から制限を受ける。(この裁判では職務命令は合法としているが)本件不合格は職務命令違反をあまりにも過大視する一方で、当然考慮すべき勤務成績に関する事情をおよそ考慮した形跡がないのであって、客観的合理性や社会的相当性を著しく欠くもである。」として、国家賠償を認めているのです。前に座っておられる教育長はじめ部長さん方のご自分の感覚としてはこれに近いものではありませんか。
 そこで改めてお伺いします。それはこの事件の一番の被害者は誰かと言うことから始まります。私は一番の被害者は当時の南平台小学校長も、その教育指導評価を認めていた山田元教諭の指導を受けられなくなった希望の社施設内学級の子どもたちであると思います。教育長は教育委員や市民には謝罪するが、一番大切な教育を受ける側の生徒、そして仲間の先生に謝罪しないなんてことがあるでしょうか。
 そして山田元教諭、元教諭の属していた組合である「学労ネット」への差別的取扱についての謝罪、法の適用を誤った、そしてその適用を誤るに至った原因を調査してもわからないという教委事務局、行政を混乱させた市民と教育委員に対する責任、教育委員会事務局を司る一瀬教育長の責任、これらの責任をはっきりさせるための内部懲戒処分を教育委員会に申し出てこそ、行政の謝罪になると考えるのですが、実際に処分を行うお考えはあるのでしょうか。お答えいただきたいと思います。



















Q.3 
 私は教育長自身が自らを処分する気があるか担当責任者を処分する気があるかどうかを聞いているんです。市長は教育長を処分する権限がないから怖いものなし、教育行政に対する信頼を傷つけても、教育委員と市民に陳謝さえすれば教育長という立場はすべてを水に流せるんですか。直接の実行行為者と監督責任者は懲戒処分を受けるのが当たり前ではないですか。決して教育委員会で謝って済む問題ではない。監督責任で処分された方はこれまでにもいくらでもいるではないですか。公務員は処分を受けてこそ謝罪したことになるのです。教育委員さんと市民の皆さんだけでは足りない。そして、謝罪する相手はまだ残っていますよと、私はそう言っているんです。
 山田元教諭教諭とそのお仲間の先生たちがお調べになると、「君が代起立斉唱」の職務命令は、特定の組合「学労ネット」組合員に対してのみ発せられているということもわかってきました。
 「学労ネット」組合員以外にも、卒業式当日「君が代」斉唱時に起立するかしないか明言していない教諭はいらっしゃったのですが、学労ネット組合員以外の教諭については職務命令は発せられることはなかったのです。これは明らかな日本国憲法第28条 勤労者の団結する権利及び団体交渉その他の団体行動をする権利は、これを保障する。 あるいは地公法第56条の(不利益取扱の禁止) 職員は、職員団体の構成員であること、職員団体を結成しようとしたこと、若しくはこれに加入しようとしたこと又は職員団体のために正当な行為をしたことの故をもつて不利益な取扱を受けることはない。に違反するもの、民間で言う不当労働行為です。
 この事実について、大阪府人事委員会はさしたる根拠もなく、学労ネットの組合員だけだったと言う大阪府教委の主張を認容しているのですが、具体的証言が得られにくい状況の下での調査なのに、その点を全く加味しておらずその不備を免れません。
 先ほど私はこの事件は「思想差別事件」と申しました。しかし、よくよく考えてみると、山田先生には大変失礼なのですが、「日章旗」「君が代」に忌避感をもつことがそれほどに強い「思想」と言えるものでしょうか。戦後日本の「常識」と言って差し支えないものではありませんか。
 過去の戦争による300万を超える国民の悲惨な「被害」、その最たるものが広島と長崎への原爆投下でした。そして日本のアジア侵略による2000万人を超えるアジアの民衆を殺戮した日本の「加害」、その反省を踏まえたうえでのまっとうな戦争体験者の戦後の生活感覚、歴史感覚であると私は考えます。その意識、こんな侵略戦争はもうこりごりという意識が1946年に「日本国憲法」を産み出して1947年に施行された。戦後67年にわたって一切変えられることなく、全世界の国民に「日本国憲法」は支持されてきたのではないでしょうか。
 そして、旧教育基本法は、その前文で、「われらは、さきに、日本国憲法を確定し、民主的で文化的な国家を建設して、世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする決意を示した。この理想の実現は、根本において教育の力にまつべきものである。(われらは、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期するとともに、普遍的にしてしかも個性ゆたかな文化の創造をめざす教育を普及徹底しなければならない。)ここに、日本国憲法の精神に則り、教育の目的を明示して、新しい日本の教育の基本を確立するため、この法律を制定する。」とうたい、憲法の理想を教育に託したのです。
そして、憲法第97条で、「この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託された」のです。
 山田元教諭がとられた行動は、この日本国憲法教育基本法の規定に照らして間違った行動であったでしょうか。過去の歴史に学び、日本国憲法を生み出した日本人の意識をそのまま受け継ぐ真摯な行動ではなかったでしょうか。これをとがめる方が、ある一つの偏狭な思想に凝り固まっていると私は断ぜざるを得ません。
 高槻市にはたくさんの外国籍の方も住んでいらっしゃる。「多文化共生」が市政方針の大きな柱になっています。その地で、戦時中、日本軍が日章旗を掲げ、君が代を歌い、侵略した国の国籍をもつ生徒も居る学校の卒業式という場で、日章旗を掲揚し「君が代」を斉唱出来るでしょうか。どちらが常識ある行動かよくみなさん方にも考えていただきたいのです。この事件で本来処罰されるのは誰なのか、もう一度よく考えていただきたいのです。

 再び冒頭の私の娘の卒業式の話に戻ります。
 式は、卒業生の入場、校歌の斉唱、卒業証書の一人ひとりへの授与と続きます。
 そして、在校生と学校生活の思い出の語り合い。言葉がしゃべれる生徒は1人で、出来ない生徒は助け合ってみんなでその思いを語ります。入学式、生活発表会、修学旅行、その思いに変わりはありません。在校生からは「先輩たちと楽しい思い出たくさんつくりました。寂しくなりますがこれからもがんばってください」卒業生のみんなは、「思い出の宝物が増えました。これから、悲しいことつらいこといろんなことがあるでしょう」「僕たちは未来に向かって歩いて行きます」「今までに出会えた人たち本当にありがとう」そして最後は、全員でキロロの「未来」の合唱です。ここで会場は、卒業生の門出を祝う場と全く一つになる,生徒の学ぶ力と教諭の教える力が合体するのです。
もちろん歌える生徒は大声で、歌えない生徒は体を振ってリズムをとったり、とにかく声を出しその雰囲気にみんなが染まってしまう。日頃は走り回っている生徒も、大声を出している生徒もこの卒業式の時ばかりは本当に落ち着いて行動が出来ました。何よりも式の主役は生徒であることを貫徹され、子どもの個性や発達段階に応じた教師の工夫に生徒がこたえる。儀式ではなく、教育課程のひとつの段階としての演出をみごとに成功させた先生方はほとんどの先生が涙を流しておられる。こんな感動的でみんなの力を思う存分発揮できた卒業式があったでしょうか。
会場には「日の丸」も、「君が代」も流れませんでした。学校全体で取り組んだ式典が、とても「日の丸」「君が代」を登場させる雰囲気にはならない。みごとな演出、まさに未来への一歩を開くに相応しい卒業式だったからです。
この議場の皆さんは、子どもたちが主役の「卒業式」と単なる学校における「厳粛かつ清新な雰囲気の中で行われるべき儀式」としての卒業式、どちらを選ばれますか。どちらが教育として相応しいでしょうか。

 改めて申しますが、高槻市教委は戦後教育の原点に返り、山田元教諭に謝罪してその身分保障を行うこと、学労ネット組合員に対する差別的扱いを謝罪すること、一番の被害者である山田元教諭の属していた「希望の社」施設内学級の子どもたちはじめ関係者に謝罪すること。不適切な内申により本来取り消されるべき旧処分者の「直接の不利益」を回復すること、不適法な内申を行った責任者である一瀬教育長はじめ関係者を処分することで教育行政の混乱について市民に謝罪すること、そして、これらの問題について、組合である「学労ネット」、市民団体である「山田さんを支える会」と真摯に向き合って話し合いを継続し、高槻の教育行政に汚点を残さないでいただきたいと言うことを強く要求して私の質問を終わります。


傍聴にお越しいただいた皆様、お忙しいところありがとうございました。
明日からまた、来年の選挙の政策作り(手直し)が始まります。